「勝手に編集した映像を公開」ウィシュマさんの遺族傍聴の中…入管法改正案が審議入り(2023年4月13日)

「勝手に編集した映像を公開」ウィシュマさんの遺族傍聴の中…入管法改正案が審議入り(2023年4月13日)

「勝手に編集した映像を公開」ウィシュマさんの遺族傍聴の中…入管法改正案が審議入り(2023年4月13日)

入管施設で命を落としたスリランカ人女性、ウィシュマ・サンダマリさん(当時33)の遺族は、13日から入管法改正案の審議が始まった国会を傍聴しました。

国会では、齋藤法務大臣は、出入国管理法を改正する必要性を訴えました。
齋藤法務大臣:「保護すべき者を確実に保護しつつ、退去強制手続きを一層、適切かつ、実効的なものとすることは、適正な出入国在留管理を確保するうえで喫緊の課題」

柱となるのは、紛争から逃れてきた人の難民認定のあり方などです。

入管法の改正案は、過去に一度、廃案となっています。そのきっかけとなったのは、名古屋の入管施設で、ウィシュマさんが亡くなった問題でした。

審議入りを前に、弁護団は、先週、監視カメラの映像、約5分間を公開しました。
齋藤法務大臣:「約5時間分のビデオ映像の一部を原告側が勝手に編集してマスコミに提供して公開した」

立憲民主党・山田勝彦衆院議員:「勝手に編集したなどの強い懸念を示されるのであれば、5分に編集する前の5時間分の映像を、正々堂々と、国民の皆さまに公開したらどうか。ご遺族は、この映像を国会議員だけではなく、日本の国民の皆さんに見てほしい。そうすれば、何が行われているかがわかる。公開を強く希望されている。ご遺族の意思は、ウィシュマさんの意思そのものではないか」
齋藤法務大臣:「ビデオ映像については、情報公開法上の不開示情報として取り扱っているもの。これらを広く一般に公開することについては、保安上の問題に加え、ウィシュマさんの名誉・尊厳の観点からも問題がある。この点は証拠提出にあたり、裁判所からも保安上の問題があるので、注意願いたい旨、注意喚起がなされたものと承知している」

野党側は「勝手に編集した映像だ」という大臣の発言の撤回も求めました。
齋藤法務大臣:「ご指摘の私の発言は、事実関係を述べたに留まるもの。発言の撤回をするような内容ではない」

13日のやり取りを、ウィシュマさんの妹2人は、どのような気持ちで聞いたのでしょうか。
ウィシュマさんの妹・ポールニマさん:「姉の問題について、はっきりとした説明がなく、残念」
ウィシュマさんの妹・ワヨミさん:「ビデオの編集よりも、姉が死に至るまで、どれだけ苦しんだか。死に至った原因を究明して対策しなければならないと思う」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

ANNnewsCHカテゴリの最新記事