木星氷衛星探査計画「JUICE」の探査機が今夜打ち上げ 地球外生命の可能性探る(2023年4月13日)

木星氷衛星探査計画「JUICE」の探査機が今夜打ち上げ 地球外生命の可能性探る(2023年4月13日)

木星氷衛星探査計画「JUICE」の探査機が今夜打ち上げ 地球外生命の可能性探る(2023年4月13日)

 太陽系最大の惑星である木星とその衛星を目指す探査機が13日夜、打ち上げられます。地球外生命の可能性を探ります。

 ESA=ヨーロッパ宇宙機関は、日本時間の13日午後9時15分ごろフランス領ギアナから木星氷衛星探査計画「JUICE」の探査機をヨーロッパのロケット「アリアン5」で打ち上げます。

 「JUICE」とは表面が氷で覆われていて、地下に液体の水の「海」を持つとされる木星の衛星を観測し、地球外生命の可能性や太陽系の起源を探る探査計画です。

 ヨーロッパ各国をはじめ日本、アメリカ、イスラエルが参加し、太陽系の宇宙探査では史上最大級のプロジェクトとなります。

 探査機が木星の軌道に到達するのは8年後の2031年7月で、すべての計画が終了するのは2035年の予定です。

 探査機は、木星の衛星の中でも氷で覆われている「エウロパ」「ガニメデ」「カリスト」の3つを対象として観測を行います。

 特に「エウロパ」と「ガニメデ」はこれまでの研究で内部に液体の水の「海」があることが高く期待されていて、探査機は衛星の近くを何度も通り過ぎながら液体の水に加えて、生命を育む条件となる有機物やエネルギーが存在するかを調べます。

 また木星は大きさが地球のおよそ11倍、質量は320倍ほどという巨大な天体で、どこで、どのように形成されたか分かれば太陽系の起源を解明する鍵となります。

 しかし木星自体はガスのかたまりで調査が難しく、木星が形成された当時の材料物質が化石のように残っていることが期待される衛星を調査することで、太陽系と地球の成り立ちに迫ります。

 探査機にはカメラや観測機など10種類の機器が搭載されていますが、そのうち6つの機器の開発に日本が参加しています。

 プロジェクトに関わる東京工業大学の関根康人教授は、「(地球外の)生命の可能性に本格的に足を踏み入れる、その第一歩となる記念すべきミッションだ」としています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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