カンボジアで拘束の特殊詐欺G19人乗せた飛行機が日本に向け出発 機内で逮捕へ｜TBS NEWS DIG
日本時間午後4時前、警察車両に先導され、物々しい雰囲気のなか、カンボジアの国際空港に到着したバスの中には、現地当局に身柄を拘束されていた特殊詐欺グループのメンバー19人が乗っています。
記者
「現地警察の先導によって今、敷地内に入っていきます。日本に移送されるため、これからチャーター機に乗り込む」
日本時間午後3時半すぎ、特殊詐欺グループ19人を乗せたバスがカンボジアの首都・プノンペンにある収容施設を出発しました。19人はマスクに私服姿で、淡々とバスに乗り込んでいたということです。
記者
「今、容疑者ら19人を乗せたバスがカンボジア・プノンペンの国際空港に到着しました」
空港に到着したのは、そのわずか15分後。現地当局が交通規制を行うなど、厳戒態勢を敷くなかでの移送となりました。
今回、日本への移送に警視庁側が用意したのはチャーター機。捜査員ら50人がきのうから現地に入っていて、大規模な移送となるため、保安上の理由からチャーター機での対応となりました。
「じゃあな」
これはJNNが独自に入手した映像です。去年12月に撮影されたもので、この特殊詐欺グループとみられます。
拠点となっていたのは南部シアヌークビルにあるリゾートホテルで、日本大使館に寄せられた情報をもとに今年1月、このホテルを捜索し、その後、19人を拘束していました。
記者
「当局がホテルに踏み込んだ際、グループは複数の部屋に分かれて滞在していたということです」
19人の年代は25歳から55歳。大半は「かけ子」とみられ、暴力団関係者もいるということです。
逮捕状の容疑は今年1月、都内の女性にウソの電話をかけ、電子マネー25万円相当をだまし取った疑い。
現地当局は60台以上の携帯電話のほか、数台のパソコンや書類など証拠品百数十点を押収していて、すでに警視庁に引き渡しています。
記者
「容疑者らを乗せたとみられるバスが、機体のタラップの横につけられました」
19人を乗せたチャーター機は、日本時間午後4時すぎにプノンペン国際空港を出発。
警視庁はチャーター機の中で19人の逮捕状を執行し、今夜遅くになる帰国後は、都内の警察署で取り調べを行う方針です。
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