エンゼルス戦で俄然注目の「兜」 作った匠ビックリ「本当に使われた!」(2023年4月9日)
本拠地で今シーズン初勝利をかけ、エンゼルスの大谷翔平が3番指名打者で先発出場しました。そして、エンゼルスの試合で注目が集まっているのが「兜(かぶと)」です。制作した鹿児島県の工房には思わぬ大反響で問い合わせが急増しています。
■兜パフォーマンスで大反響「すごく感動した」
エンゼルスのホームラン祝いの兜。作ったのは日本の匠たちです。鹿児島県薩摩川内市、4000坪の広大な敷地にたたずむお城のような建物。そこに兜が作られた工房がありました。
「甲冑工房丸武」・田ノ上智隆社長:「びっくりした。まさか本当に使われると思わなかったので。実際、今回使われたことにすごく感動した」
様々な形の甲冑(かっちゅう)が並んでいるのは1958年創業の「甲冑工房丸武」です。戦国時代の武将たちが戦で着用した本物の鎧(よろい)兜を再現。35人ほどの職人たちが手作業で、当時の設計通りに丹念に仕上げているといいます。
エンゼルス側が、この工房の代理店である甲冑専門店から購入した兜がこちらです。その名も「黒塗十八間筋兜」。18枚の鉄板を張り合わせて作り、制作期間は1カ月から2カ月かかるといいます。
「甲冑工房丸武」・田ノ上智隆社長:「この鎧兜は私の祖父の代、初代社長のころにデザイン、販売したもの」
エンゼルスの広報によりますと、「チーム内でアイデアが出て、大谷翔平選手の賛同を得て、通訳の水原一平さんが日本から取り寄せたもの」と説明しています。
「甲冑工房丸武」・田ノ上智隆社長:「実際に使用されると知ったのは、7日の試合が始まる5分くらい前。『えっ、使われるの?』とテレビを拝見した」
試合後に問い合わせが急増も、今は在庫がないといいます。
■あの兜で写真撮影 まるでサムライ
こうしたなか、東京に同じタイプの鎧兜がありました。渋谷区にあるフォトスタジオ。エンゼルスが使う兜と同じタイプのものを以前、鹿児島県の工房から購入していました。
この鎧兜を実際に着用して撮影できるということで、仁科アナウンサーが挑戦。甲冑も身にまとい、気分は戦国武将。鎧兜合わせて25キロの重さです。撮影後に写真を合成。騎馬で戦場を駆け抜けるサムライさながらの1枚に仕上がります。
ちなみに、兜の前面に付いているこの「鍬形(くわがた)」。9日のエンゼルス戦で取れていたシーンが見られましたが…。
戦国フォトスタジオSAMURAI・軍師、山手純子さん:「兜は鍬形の部分が外れる作りになっていて、割と簡単に付けたり外したりできる。かぶった時に手が当たって外れたのかなと」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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