【びんずる尊者像】“窃盗”の背景 容疑者の母「仏教というか、そっちの方に傾倒していった」
5日に長野市の善光寺から「びんずる尊者像」が盗まれた事件。窃盗の疑いで逮捕された容疑者の最近の様子を、容疑者と2人で暮らしていた母親が語りました。
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5日に長野市の善光寺から「びんずる尊者像」が盗まれた事件で、この仏像を盗んだとして、熊本県の森本晋太郎容疑者（34）が逮捕されました。
犯行が行われたとされる午前8時8分ごろの善光寺を訪れてみると、境内の人はまばらで、本堂内に入っていく人の姿はほとんどありませんでした。5日に撮影された情報カメラには、森本容疑者とみられる人物が寺の中を歩く姿が捉えられていました。捜査関係者によると、この約2時間前、森本容疑者は寺の職員に対し、「この像があるから、たたりがある」と声をかけたといいます。
森本容疑者は調べに対し、「像に恨みがあった。あの像があると地震や事件が起きる。埋めてやろうと思った」と供述しているということです。一体なにがあったのでしょうか。森本容疑者と2人で暮らしていた母親が最近の様子を語りました。
森本容疑者の母親
「1週間前、長野に行くと言っていました」
母親によると、機械関係の仕事をしていましたが、1年ほど前に辞めたといいます。そして、精神的に追い詰められていたような様子があったということです。
森本容疑者の母親
「仏教というか、そっちの方に傾倒していった。病んでいるような感じはしました」
これまでに、森本容疑者は善光寺を訪れたことはなかったということですが、動機については、母親も「分からない」と話します。
「びんずる尊者像」は6日に善光寺に帰されましたが、今後の防犯や警備体制を検討してから本堂に戻すということです。
（2023年4月7日放送「news every.」より）
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