カンボジアにも日本人詐欺団の拠点が ホテル客室に携帯・マニュアル・名簿など(2023年4月7日)

カンボジアにも日本人詐欺団の拠点が ホテル客室に携帯・マニュアル・名簿など(2023年4月7日)

カンボジアにも日本人詐欺団の拠点が ホテル客室に携帯・マニュアル・名簿など(2023年4月7日)

 連続強盗事件の指示役「ルフィ」と名乗る人物が滞在していたとされるフィリピンに続き、今度はカンボジアを拠点にしたグループです。警視庁が、詐欺の疑いで日本人のグループ19人の逮捕状を取ったことが分かりました。

■カンボジア拠点詐欺 日本人19人に逮捕状

 捜査関係者によりますと、特殊詐欺グループの拠点になっていたとされる現地のリゾートホテル。首都プノンペンからおよそ180キロ離れた南部の都市シアヌークビルに位置し、日本人19人は現在、当局の監視下に置かれ警視庁がメンバーの逮捕状を取りました。

 日本での取り締まり強化を背景に東南アジアなどから「嘘の電話」を掛けるケースが相次いでいます。強制送還され、逮捕となった渡邉優樹被告ら4人もフィリピンを拠点とした特殊詐欺グループの幹部だったとみられ、窃盗罪などで起訴。

 犯罪ジャーナリスト・多田文明さん:「まずショートメッセージを送り付ける。『未納料金がありますよ』とスマートフォンなどに届く。慌てて電話する人をだまそうとする手口」

 去年1年間に全国で100億円もの被害が出ている「架空請求詐欺」。拠点となったカンボジアの実態をホテル関係者が語りました。

■リゾート地で“特殊詐欺” 実態は

 カンボジアで身柄を確保された日本人特殊詐欺グループ19人について、現地の警察から情報提供を受けた警視庁が逮捕状を取っていたことが分かりました。捜査関係者によりますと、20代から50代の男19人は今年1月下旬、都内の60代女性に携帯電話会社を装いショートメッセージを送信。

 嘘のショートメッセージ:「有料サイトの未払い料金があります」

 メールに記載された電話番号に掛けてきた女性から電子マネー「ビットキャッシュ」約二十数万円分をだまし取った疑いです。

 犯罪ジャーナリスト・多田文明さん:「最初の入り口は電子マネー。いわゆるコンビニ系。『プリペイドカードを買って来て』や『その番号を教えて』という手口。だまされないためには『プリペイドカードを買って』などと言われたら詐欺を疑って下さい」

 19人は特殊詐欺グループの「かけ子」役などとみられ、カンボジアのリゾート地シアヌークビルのホテルを拠点にしていたといいます。

 現地のゲストハウス経営者:「ここは元々はリゾート地で港もあるので貿易、商業都市。後は近年はホテルカジノがたくさん建設されて、それ目的で来る外国人の方が増えましたよね」

 ホテルの客室からは、詐欺の手口が書かれたマニュアル、名簿なども発見されたそうです。

 犯罪ジャーナリスト・多田文明さん:「今回はショートメッセージを送って、掛かってくる電話に対応するがたくさんの人がオペレーターとしてスタンバイしている。人数が多ければ多いほどだまし取れる金は多くなる。ところが、国内で大きなアジトを持つのは非常に厳しい。海外だと大人数の詐欺グループとして動きやすいということはある」

 警視庁が来週にも約50人の捜査員を派遣して詐欺団のメンバーらを移送し、逮捕する方針です。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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