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警報級“春の嵐” 咲き誇る花々が心配 桜は散る前に折れ…(2023年4月7日)
現在、日本列島を前線が通過していて、広い範囲で、警報級の“春の嵐”となっています。各地で今年一番の大雨も観測されていてこの後、関東でも雨と風がピークを迎えます。
■警報級“春の嵐”今年一の大雨観測
列島を“春の嵐”が襲いました。
東京からの観光客:「(風が)強いですよね。台風が近付いているような感じで」
太平洋側を中心に活発な雨雲が掛かり続けた7日。高知県の繁藤では、24時間に降った雨の量が300ミリを超え今年、全国で一番の大雨となりました。山に横殴りの雨が吹き付けているのが分かります。
高知・香美市在住、門田由紀子さん:「穏やかな日が続いていたので、急に大雨。台風がよくくる地域なんですけど(今回の雨は)そんな感じ」
6日の夕方から雨で増水。キャンプ場に迫っていました。
愛媛県も一時、宇和島市などで大雨警報が出されました。普段は穏やかに流れる川。増水し、取り残された重機が流されそうになっています。
午後になり、雨雲は徐々に東へ向かいます。強い雨と風が吹き付けた静岡県浜松市。
街の人:「(Q.なぜ3人で傘1本)こんなに降ると思っていなかった。急に(降って)びっくりした」
日本三大砂丘の一つ、浜松市にある中田島砂丘。遮るものもない砂丘。強い風が砂を巻き上げています。
観光客:「風がすごくて、立っているのもしんどくて。傘がひっくり返って意味なかった」「(Q.靴も砂が)びちょびちょになった」
見頃を迎えたチューリップが咲く公園。
来園者:「チューリップが、チューリップの形をしていてきれい。晴れていればもっと良かった」
強い雨と風は、花にも影響を及ぼしています。
はままつフラワーパーク・パーク管理課、和久田均課長:「咲ききっている花は、つぼみを閉じることができない。(花が)雨の重みで取れたり、風の影響で取れたり、非常に心配」
来週末には藤棚が見頃を迎える園。気が気ではありません。
はままつフラワーパーク・パーク管理課、和久田均課長:「職員一同、丹精込めて作ってきたので、今がちょうど見頃の花にとって花が取れたり、残念に思うので、雨も少なく風も吹かないよう願っている」
■桜は散る前に折れ 渋谷で倒木も
過去最も早く開花が発表された弘前公園の桜。無情の雨が降り注ぎます。
桜を散らせた春の嵐。それどころではなくなった場所もあります。神奈川県大和市。春になると町を彩る桜が咲き乱れていました。7日朝、そのうちの1本が花を咲かせたまま倒れてしまいました。大和市周辺では最大瞬間風速16メートルの風が吹いていました。午後、撤去された幹だけが残されていました。
撮影した人:「根元からぽっきりと。びっくり。もったいない。咲き始めだったので」
渋谷区では街路樹が倒れ、歩道をふさいでいました。
■風で通勤困難「早く帰らないと」
東京は、通勤時間帯から雨が降り始めました。海風が吹き付ける東京・お台場。風が次々、傘を壊していきます。自転車の男性、レインコートがマントのようにはためきます。
栃木から来た観光客:「この後、お台場散歩して上野動物園に行く。状況次第で早く帰らないといけない」
■「体が傾く強風」 絶景も被害懸念
確かに観光地は、それどころではない状況でした。
ネモフィラが五分咲となったひたち海浜公園。辺りにさえぎるもののない丘は、強風で花見どころではありません。吹きすさぶ風が体を押し戻します。園内マップを見るのも無謀な行為に映ります。人々は風にも負けず、思い出の一枚を残します。写真を諦める人も続出。何分、体が傾く強風です。
心配なのは来週末、満開となるネモフィラです。
ひたち海浜公園広報課・田野瑞季さん:「ネモフィラはそんなに弱い草じゃないので風があまり吹かなければ元に戻ったり、強かったらそのまま(倒れている)。近付いて見ても可愛い花なので近くでも見てほしい」
埼玉県を走る車のドライブレコーダーの映像です。砂ぼこりで茶色くかすんでいます。
動画を撮影した栗原さん:「ハンドルを握っていても風にあおられて、運転はしにくかった」
周辺の最大瞬間風速が18メートルを超えた埼玉県三芳町。強風で木の枝が電線に絡みトラックが通れない状況となりました。車が次々、引き返していきます。
動画を撮影した栗原さん:「(枝は)長くて太かった。電線にもたれかかるように折れていて、トラックとか大きい車は通れない。大型トラックだと迂回(うかい)が難しい道路で結構大変そうだった」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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