【びんずる尊者像】「どこかに埋めてやろうと」男が口にした仏像への“恨み”(2023年4月6日)

【びんずる尊者像】「どこかに埋めてやろうと」男が口にした仏像への“恨み”(2023年4月6日)

【びんずる尊者像】「どこかに埋めてやろうと」男が口にした仏像への“恨み”(2023年4月6日)

 盗まれてから丸一日です。「びんずる尊者像」が6日、善光寺に戻されました。逮捕された男は仏像への恨みのような供述をしていることが分かりました。

■「びんずる尊者像」善光寺に戻る

 慎重に車に乗せられたのは、びんずる尊者像です。国宝「善光寺」の本堂で参拝者を出迎えていたびんずる尊者像が突如、姿を消したのは5日午前8時すぎです。丸一日経って、善光寺へと戻ってきました。

 びんずる尊者像が善光寺から消えた約3時間後に窃盗の疑いで逮捕されたのは、遠く離れた熊本県に住む森本晋太郎容疑者(34)です。一体なぜ、びんずる尊者像を盗もうと思ったのか…。捜査関係者への取材で、その供述の一部が明らかになりました。

 森本容疑者:「どこかに埋めてやろうと思った」

■熊本から車で?「長野に行くと」

 びんずる尊者像を盗んだとして逮捕されたのは森本容疑者です。ともに押収された、森本容疑者が乗っていたとみられる車のナンバーは熊本県のもの。森本容疑者の住所は熊本県御船町です。

 一緒に暮らしている母親が5日、取材に応じました。

 森本容疑者の母親:「長野に行くのは言っていました」「(Q.いつ出発した?)(今月)3日です。善光寺(に行く)と聞いたような感じはする。『長野に何をしに行くの?』と理由を聞いたが『お母さんには理解できないから』と」

 御船町から長野市の善光寺までは、車で行けば約1200キロの道のりです。何が森本容疑者をを善光寺に向かわせたのでしょうか。

 びんずる尊者は、お釈迦様の弟子の一人。仏像が作られたのは約300年前の江戸時代中期です。病人が患部と同じ所をなでて病気の回復を祈願したことから「なで仏」とも言われます。

 善光寺・林明晋寺務総長:「お参りに来る人の信仰を集めていて、特に年配の人は最後の善光寺参りになるような人も来て尊像を触って帰る。大変、信仰を集めているものなので」

 森本容疑者は警察の調べに対し、容疑を認めています。

■逮捕の男「埋めてやろうと」

 人々の信仰を集めてきた仏像を盗もうとしたのはなぜなのか。供述の一部が分かりました。

 森本容疑者の供述:「『あんなものがあったら、地震や事件が起きる』『どこかに埋めてやろうと思った』」

 警察は、さらに詳しい動機などを調べています。

 発見時、びんずる尊者像は毛布のようなものにくるまれていて、警察によりますと、目立った損傷はありません。善光寺は「しかるべき時期に本堂に戻す」としています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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