新型コロナ“後遺症”に認知症の薬が有効か 患者から期待の声(2023年4月5日)
新型コロナウイルスに感染後、倦怠(けんたい)感と「うつ」の症状がある後遺症患者の治療について、認知症の薬の有効性を調べる治験が始まっています。治験に参加した患者からは実用化に向けて期待の声が聞かれました。
コロナに感染後、倦怠感を訴える40代の女性は今、「ドネペジル」という認知症の薬で後遺症を治療する治験に参加しています。
この薬は脳内の神経伝達物質「アセチルコリン」を増やす働きがあります。
マウスの実験ではアセチルコリンが減ると、コロナ後遺症の倦怠感やうつの症状が現れることが分かっていますが、ドネペジルの投与で改善につながりました。
治験に参加した患者:「後遺症出た人に対しての特効薬がすぐ出てきたら、本当にコロナと一緒の生活じゃないですけど、それが実現していく。これが本当に効くとなって出回っていくのであれば、絶対にいいことだと思います」
これまでは発症から21日以内に治験を開始できることが条件でした。その後、発症から1年後も倦怠感が続く患者の血液を解析したところ、脳内に炎症が残っていることが分かり、この薬の効果が期待されるとして治験の対象が発症から1年以内に拡大されました。
都内や神奈川の病院のほか、大阪のホテル療養施設などで治験への参加を受け付けています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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