【解説】観光庁が「モデル観光地」を選定…目的は訪日観光客の“地方での消費”『知りたいッ!』

【解説】観光庁が「モデル観光地」を選定…目的は訪日観光客の“地方での消費”『知りたいッ!』

【解説】観光庁が「モデル観光地」を選定…目的は訪日観光客の“地方での消費”『知りたいッ!』

観光庁は日本に来る外国人旅行客の消費を増やそうと、全国に11の「モデル観光地」を選定しました。調べてみると日本人も楽しめそうな話がたくさん見つかりました。

◇日本を代表する
◇狙いは「高額消費」
◇絶景…オタクも…

以上の3点を詳しくお伝えします。

■11の地域を「モデル観光地」に選定…目的は“地方での消費”
28日に観光庁が発表したのが、全国11の地域の「モデル観光地」です。選ばれたのは東北海道、八幡平、那須及び周辺地域、近畿の方は奈良県南部、和歌山県那智勝浦、西日本は鳥取・島根、南は沖縄・奄美など11エリアです。

【11のモデル観光地】
◇東北海道エリア
◇八幡平エリア
◇那須及び周辺地域エリア
◇松本・高山エリア
◇北陸エリア
◇伊勢志摩及び周辺地域エリア
◇奈良南部・和歌山那智勝浦エリア
◇せとうちエリア
◇鳥取・島根エリア
◇鹿児島・阿蘇・雲仙エリア
◇沖縄・奄美エリア

この「モデル観光地」とは何かと言いますと、簡単にいうと「お金持ちの外国人観光客に、地方でもっとお金を使ってほしい」ということです。日本を訪れる外国人観光客の数が、コロナの前の2019年には3000万人を超えていて、そのときの消費額が4兆8000億円でした。ただ、これでも目標額の8兆円には遠く及ばなかった。

最近はどうかというと、2022年はコロナ禍の回復途上とはいいながらもまだ9000億円弱で、かつてに比べると激減しています。
そこで、頼みとなるのは、少ない人数でたくさんお金を出してくれる「富裕層」ですが、やはりどうしても富裕層の皆さんは「大都市圏」での買い物が多い。そこで、これから見込まれるインバウンドの増加に併せて、地方でとにかくたくさんお金を使っていただきたい。そのために選ばれたのが「モデル観光地」というわけです。

■5年ほどかけて国が支援 「モデル観光地」以外のツアーやイベントにも補助金
実際に「モデル観光地」に選ばれるとどうなるのかというと、今後5年ほどかけて資金の調達や専門家の派遣、観光ガイドの育成、情報発信などを国が集中的に支援するということです。

これらのモデル観光地、私たち日本人の中でもけっこう行っていないところ、あるいは知らない場所があります。例えば、岩手と秋田にまたがる「八幡平エリア」にある標高1613メートルの山頂付近に「鏡沼」という沼があります。5月から6月ごろに見られる現象が「ドラゴンアイ」といい、さまざまな気象状況・自然条件が一致したときにだけ見ることができる幻の絶景といわれています。水面に溶け残った雪が丸く浮かぶ姿が、まるで龍の目のようだということで「ドラゴンアイ」と呼ばれているそうです。

今回、観光庁はこの「モデル観光地」だけではなくもう1つ、インバウンドの本格的な回復を狙った、「観光再始動」のツアーやイベント139件を支援すると発表しています。こちらは地方に限らず、都市部でも外国人観光客を3000人以上呼べるものに対しては、国が補助金を出して支援するということです。

こんぴらさんの愛称で親しまれる香川県の金刀比羅宮(ことひらぐう)では、普段は非公開の奥書院を特別公開します。北海道知床の「カムイワッカ湯の滝」では、18年ぶりに全域を公開するなど、魅力的なイベントも選ばれています。

■日本人が楽しめるツアーやイベントも
基本的には訪日外国人向けのツアーやイベントですが、中には日本人が楽しめるものもあります。例えば、日本酒です。長野県佐久市にある「世界初の酒蔵ホテルがプロデュースする、世界初のハイレベル日本酒ツーリズム“杜氏(とうじ)体験”」です。これは何かというと、創業から300年あまりの酒蔵がありまして、かつて蔵の人たちが実際に寝泊まりしていた建物があり、リノベーションしたところに寝泊まりする。酒蔵に滞在しながら実際に酒づくりの体験ができるというものです。今、観光再始動用に「こうじ造り」などプレミアムなプランも考えているとのことです。
東京では、秋葉原観光推進協会による「秋葉原のオタクディープツアー」があります。秋葉原観光推進協会・泉理事長に話をきいたところ、まだ現時点でのイメージということですが、午前と午後で25人ずつのツアーで、たとえば「秋葉原の街を見学した後にアニメに関連したプラモデルなどを組み立てるワークショップ、持ち帰りもOK」「ナイトツアーでコンセプトカフェで飲む」「秋葉原名物のフィギュアやトレーディングカードなど、コンテンツを駆使したツアー」など、それぞれ5万円ほどの料金で満足してもらえるものを設定しようとしているそうです。今年の11月から12月にかけて実施する予定で、鋭意検討中ということです。
東京では、31日から「エコでサステナブルな演出で行う新宿御苑(ぎょえん)の夜桜花見」がまもなく始まります。通常、午後6時には閉まってしまう新宿御苑で、夜7時から特別に夜桜が見られるそうです(来月23日まで)。さらに、サステナブルで持続可能なお花見ということで、イベントのライトアップやプロジェクションマッピングの一部には、「水素」などクリーンな電力を使っているということです。

   ◇

29日にご紹介したのは、日本を訪れる外国人観光客へ向けた取り組みが中心でしたが、私たちも日本の魅力を再発見するきっかけになるかもしれません。
(2023年3月29日放送「news every.」より)

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