【ウクライナ情勢】国境の街に残る”戦闘の爪痕” 強まる警戒感

【ウクライナ情勢】国境の街に残る”戦闘の爪痕” 強まる警戒感

【ウクライナ情勢】国境の街に残る”戦闘の爪痕” 強まる警戒感

ウクライナ情勢をめぐり、アメリカ政府の高官は、ロシアが侵攻する可能性が「極めて高い」と警戒感を示しました。こうした中、ウクライナ軍とロシアに近い勢力が、かつて激戦を繰り広げた街を取材しました。

ロシアと国境を接するウクライナ東部ドネツク州。この場所でわたしたちが見つけたのは、街の名前を書いた看板です。

記者(ウクライナ・スラビャンスク)
「街の名前を書いた看板には花の模様が描いてありますが、よく見るとひとつひとつに銃弾の跡があります」

中心都市スラビャンスクは、2014年、親ロシア派に一時占拠され、ウクライナ軍との間で激しい戦闘が起きました。

無残に崩れ落ちた建物。8年近くたった今も、爪痕が至るところに残っていました。さらに、ウクライナ軍の案内で街のはずれまで行くと…

ウクライナ軍報道官
「これ以上行かない方がいい。止まってください。ここには地雷が埋まっている可能性があります」

住民が暮らすすぐそばに、当時の地雷が今も残っている恐れがあるのです。

スラビャンスクに住むインナさん。戦闘の記憶は、脳裏に焼き付いています。

スラビャンスクに住むインナさん(64)
「ここには幼稚園と薬局がありました」

がらりと変わってしまった風景。当時は砲弾の音におびえる毎日だったといいます。

スラビャンスクに住むインナさん(64)
「すべて破壊されました。もう繰り返さないでほしい。平和に暮らしたいんです」

その思いとは裏腹に、ロシア軍のウクライナ侵攻の懸念は消えません。

アメリカ政府高官は、警戒感を示しています。

アメリカ サリバン大統領補佐官
「プーチン大統領が、ウクライナへの攻撃を命じる可能性は極めて高い」

懸念が高まるなか、現地では、ロシア軍侵攻への備えが進んでいます。

ウクライナ全土に、約6万の兵力をもつ「ウクライナ国家親衛隊」。欧米から入手した最新の武器を入念に手入れしていました。

記者
「この狙撃銃はスイスの部品、こちらはアメリカのものです」

さらに、ボクシングや格闘技など、激しいトレーニングも行われていました。

ウクライナ国家親衛隊 セルギー・ボジュコ司令官
「国境を越えてくるなら、それが誰であろうと、撃退する準備はできています」

ロシア軍の侵攻は回避できるのか。

7日には、フランスのマクロン大統領がロシアを訪れ、プーチン大統領と会談する予定で、ギリギリの交渉が続いています。
(2022年2月7日放送『news every. 』より)

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