【困惑】春は値段下がるはずが…卒業式シーズンに価格高騰で花束が…
卒業式や入学式など、お祝いシーズンを迎えていますが、花束などに使う切り花の価格が高騰しています。さらに、花や野菜などの苗や観葉植物も値上がりしています。
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優しい色合いのスイートピーにチューリップ。暖かくなり、東京・田園調布のフラワーショップ「フラワー ヒュッゲ」には、春の花が並ぶようになりました。
例年、種類が増える春には花の値段は下がるといいますが、今年は切り花の仕入れ値が、高いものでは1本80円ほど上がっているといいます。
フラワーヒュッゲ 高杉揚子オーナー
「最近、やっぱり2~3割くらいは上がっています」
店で花束作りを教わっていた人からは、こんな声も聞かれました。
花束教室の参加者
「今までこの金額でこのぐらいの大きさのお花が買えたのに、あぁ、これぐらいかと思うところはあります」
市場に出回る切り花の量は、コロナ禍でイベントなどが開催されていなかったこともあり減少していました。しかし、この春は卒業式などのイベントが復活し、急に花の需要が高まったため、価格が上がっているということです。
フラワーヒュッゲ 高杉揚子オーナー
「一部はちょっと価格を上げたりしているものもありますけども、あんまり上げてしまうと、お花って高いイメージがあるので、買う人がなかなか買いづらくなってしまうので、あまり上げずに頑張っている感じです」
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家庭の植物にも高値の影響が出ていました。ガーデニングが趣味という園芸店の利用者は――
利用者
「(苗の)価格とっても上がっています。去年までは398円とかで買えたのが500円近くになっているので」
花や野菜の苗の価格が上昇。1年で最も商品が売れる時期にもかかわらず、仕入れ値が1割ほど上がっているといいます。
店からはこんな悲鳴が聞かれました。
オザキフラワーパーク 尾崎明弘代表取締役
「ありとあらゆるものが上がっています。人件費が上がった、エネルギーコストが上がった。ここまでコストが上がってきてしまうと、我慢しきれずに上げざるを得ないところがどうしても出てきます」
輸送費の高騰などから観葉植物の価格も上がっていて、中には以前2000円ほどで販売されていた商品が、9800円と5倍近くの値段になっているものもありました。
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悲鳴は生産者からも上がっています。
ひぐちばら園 樋口陽介代表
「こちらがバラのハウスになります。白いバラで、特に婚礼の需要がたくさんある品種になります」
群馬県伊勢崎市のバラ園「ひぐちばら園」では、9つの品種のバラを育てています。バラを育てるのに重要なのが、温度や湿度の管理です。
ひぐちばら園 樋口陽介代表
「冷房運転して、暖房と併用しながら湿度をしっかりと抜く作業をしています」
冷暖房に使う電気や重油の価格が上がり、毎月の光熱費は100万円ほどになったといいます。2021年から毎年約20万円ずつ上がり、経営を圧迫しているといいます。
ひぐちばら園 樋口陽介代表
「肥料も上がっていますし、農薬も上がっていますし、上がってないものないんじゃないですかね、本当に」
品質を保つには光熱費を削るわけにはいかず、少しでも収益を増やすためにネット販売にも力を入れているといいます。
日常に戻りつつある中、迎えるのはまだ厳しい春となりそうです。
(2023年3月24日放送「news every.」より)
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