コロナで“脱・東京”の動き 23区ではじめて「転出超過」 移住ライフは?(2022年2月6日)

コロナで“脱・東京”の動き 23区ではじめて「転出超過」 移住ライフは?(2022年2月6日)

コロナで“脱・東京”の動き 23区ではじめて「転出超過」 移住ライフは?(2022年2月6日)

 東京都では6日、新たに1万7526人の新型コロナウイルス感染が確認されました。このうち、検査をせず症状から医師が陽性と判断した、いわゆる「みなし陽性」が526人です。

 感染者の数は過去6番目に多くなっていて、ここ数日は2万人前後と高い水準で推移しています。

 重症者の数は前の日から1人増えて45人。また、5人の死亡が報告されています。

 医療現場への負担も確実に高まってきています。病床使用率は55.3%と5日に比べて0.2ポイント上昇しました。まもなく60%、医療現場の逼迫(ひっぱく)が懸念されます。

 オミクロン株の特性を踏まえた新たな基準の重症病床使用率は最新のもので19.3%。

 小池都知事は「緊急事態宣言」を要請する目安を30%から40%としています。

 新型コロナは私たちの生活を大きく変えました。そして今、住む場所にも変化が起きています。去年1年間で東京23区では初めて転出が転入を上回り、「転出超過」となりました。

 注文住宅などを扱う企業のショールーム。訪れていたのは東京23区に住む女性。目的は・・・。

 23区内在住の女性(40代):「家を建てるので、その打ち合わせに参りました。神奈川の方に」

 今、東京23区から近隣の県へ移り住む人が増えているのです。

 総務省によりますと、これまで“転入”が上回っていた東京23区の人口が去年、“転出”が上回る形に。

 比較可能な2014年以降で初めてです。

 その訳の一つにコロナも関係しているようです。

 23区内在住の女性:「(娘が)私立の小学校に通うことになったので、ちょっと電車が色々ね・・・不安なので、徒歩で通学できるのがいいかな、安心かなと思って」

 さらに、担当者は・・・。

 オープンハウスグループ・矢頭肇執行役員:「テレワークが増えましたので、家賃の高い東京に必ずしも住まなくてもいいんじゃないかと」

 すでに、移住生活を満喫している人も・・・。

 浦川拓也さん(30)と濱口綾子さん(26)。ともにリモートワークの増加で、去年5月に東京・恵比寿から2人で小田原へ越してきました。

 東京にいた時には狭い空間のため仕事ができるスペースが1人分しかありませんでしたが・・・。

 東京から移住した浦川拓也さん:「押し入れをDIYした感じなんですけど、僕は普段ここで仕事をしています」

 一方の濱口さんは・・・。

 東京から移住した濱口綾子さん:「テーブル置いて、集中スペースって感じでやっていますね」

 部屋の広さは1.5倍、しかし、家賃は3分の2に抑えることができました。

 そんな2人が移住を決めた訳は、他にも・・・。

 東京から移住した濱口綾子さん:「この海があって小田原に決めたくらい!そういうきれいな海でした」

 東京から移住した浦川拓也さん:「朝早く起きて散歩しに来たり、椅子置いて本を読んだり最高です」

 さらに、行きつけのお店も・・・。

 週に3日は通っているというコーヒー店です。そんなお店のマスターの口からも移住の話が・・・。

 平澤珈琲店・平澤泰行さん:「移住検討されてきて近くのお店探していますというのも多いですし」

 テレワークから自然あふれる場所へ移住してきたお2人。もしもコロナが明けたらどうするのでしょう。

 東京から移住した濱口綾子さん:「(会社からは)完全に『テレワークで仕事をして下さい』というか、強制じゃないですけど、(そのため)『もう(東京に)行くことはないだろう』と思ってきていますね」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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