“源田の1ミリ”吉田の3ラン…不振の“村神様”劇的逆転サヨナラ(2023年3月21日)

“源田の1ミリ”吉田の3ラン…不振の“村神様”劇的逆転サヨナラ(2023年3月21日)

“源田の1ミリ”吉田の3ラン…不振の“村神様”劇的逆転サヨナラ(2023年3月21日)

 WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で、メキシコとの準決勝は歴史に残る死闘となりました。1点を追う9回裏、2塁打を放った大谷翔平(28)は味方ベンチに雄たけびを上げるなどチームを鼓舞します。その後、試合を決めたのはここまで不振の村上宗隆(23)。22日、世界一をかけた戦いに臨みます。

 日本時間の21日午前4時前、球場入りする侍ジャパン。WBC準決勝のメキシコ対日本戦に臨みました。

 大谷が壁当てを行うすぐそばのブルペンでは、ダルビッシュ有が調整を行っていました。大谷は打撃練習前、エンゼルスのコーチを務めるメキシコのヒル監督とハグ。談笑する姿がありました。観客が入り始めた席に大きな当たりを連発する大谷。

 試合前のセレモニーでの一幕。村上の紹介がまたしても…。

 球場アナウンス:「“ムラ”タカムラカミ」

 外国人には読みにくい名前なのでしょうか。チェコ戦に続き、名前を読み間違えられていました。試合後には村上の名前が世界に知れ渡ることになります。

 日本のマウンドを託されたのは21歳の佐々木朗希。1回、メキシコの攻撃から始まります。

 実況:「ストレート!三振!163キロ。アメリカでもうなるストレート!」

 先頭バッターを163キロのストレートで空振り三振に仕留めると…。

 実況:「変化球、空振り三振!佐々木朗希、素晴らしい立ち上がり」

 佐々木は2つの三振を奪うなど、1回を三者凡退とします。佐々木の故郷である岩手県陸前高田市では、地元の子どもたちが海の向こうに向けて声援を送ります。

 対するメキシコの先発は大谷とチームメートで仲の良いサンドバル。

 今大会好調のヌートバー、近藤が連続三振に倒れます。続くはサンドバルを知り尽くしている大谷。2ボール、2ストライクから…。ボールの判定に客席からは大きなブーイングが響き渡ります。フルカウントから大谷も三振に倒れ、三者連続で三振。互いに無得点で1回を終えます。

 この一戦を見ようと、球場の外には試合前から多くの客が詰め掛けていました。

 観戦しに来た人:「いっぱい打って、大谷さんからはホームラン見たいです」「6-4で日本ですかね」

 メジャーリーグ・ツインズの前田健太が客席で見守るなか、試合が動いたのは4回のメキシコの攻撃でした。2アウト、ランナー1塁、2塁とピンチの場面。6番・ウリアスへの2球目でした。

 佐々木の投じたフォークボールがど真ん中へ。わずかな失投を見逃さず、メキシコが3点を奪います。日本列島には大きなため息がもれます。その裏、日本は反撃に出ます。近藤、吉田のヒットで2アウト1塁、3塁のチャンス。打席には村上。

 しかし、村上は三振に倒れて得点できません。追い付きたい日本。しかし、サンドバルを崩せません。岡本の大きな当たりはメキシコのレフト、アロザレーナが見送れば入ったかという当たりをスーパーキャッチ。メキシコリードのまま試合は進むなか、あるプレーが日本に流れを引き寄せます。

 2番手の山本由伸が三振を奪うと、1塁ランナーが盗塁。セーフと判定されますが、日本ベンチはこの判定を不服としてチャレンジします。すると…。

 実況:「判定はアウト!。日本にとっては大きな追い風」

 国際映像の放送席では…。

 解説:「手が離れた瞬間にタッチが行われている」

 球界屈指のショート・源田のタッチが成立したとして、判定はアウトに覆ります。この神業プレーに、SNSでは「源田の1ミリ」がトレンド入りしました。

 するとその裏、流れが日本にやってきます。2アウト1塁、2塁のチャンスに今大会絶好調の「マッチョマン」こと吉田正尚(29)が3ランホームランを放ち、メキシコに追い付きます。

 試合が振り出しに戻った8回表。日本にとって、これ以上の失点は避けたいところでしたが、1番と2番の連続ツーベースで1点を失います。

 その後もヒットを打たれ、山本は52球で降板。ランナーを1、3塁に残して去年、最優秀中継ぎ投手のタイトルを阪神で獲得した湯浅京己(23)にスイッチします。対するは4番、指名打者のテレス。1ボール、2ストライクと追い込んで…。

 しかし、次のバッターにフォークボールを捉えられ、追加点。セカンドランナーはホームでタッチアウトとなり、8回表は終了しましたが、3-5と2点差に離されます。

 すぐに追い付きたい日本。一方、メキシコは逃げ切り図りたい場面でしたが、代わったピッチャーは先頭打者の岡本に初球デッドボール。

 続く山田が三遊間を抜けるヒットで1、2塁とした後、源田が送りバントで1アウト2塁、3塁。一打出れば同点です。ここで満を持して登場したのはパ・リーグで3度のホームラン王に輝く山川穂高(31)。初球、キャッチャーの取り損ねたボールが頭に当たるハプニングを経ての2球目…。4-5となり、1点差となりました。

 何とか追い付きたい日本。次のヌートバーはフォアボールを選び、打順は“打撃の天才”近藤に回ります。ストライク、ファールと2球で追い込まれた3球目…。

 大谷翔平:「ドンマイ!ドンマイ!」

 点差、わずかに1点。残す回、わずかに1回。日本、9回表のマウンドは去年の新人王で37セーブの大勢(23)に託します。

 ショート・源田の後ろ向きになりながらのキャッチも飛び出し、無失点で反撃のリズムを作ります。

 9回裏、メキシコの守護神はセントルイス・カージナルスのガエゴス。後のない日本の先頭打者は大谷。その初球でした…。

 土壇場の初球を捉えた大谷。1塁へ向かう途中、ヘルメットを飛ばして激走。そして、吠えます。

 続く4番の吉田は貫禄のフォアボール。1塁に進んだ後、日本のスピードキング・周東佑京(27)が逆転のランナーとして代走となります。打席に入るのは村上。この準決勝では、ここまで4打数、3三振。

 日本は決勝進出の願いがかかった1ボール、1ストライクからの3球目…。

 起死回生となる逆転サヨナラタイムリー。日本を3大会ぶりの決勝へ導く一打でした。

 村上宗隆:「何度も三振をして何度も悔しい思いをして、そのなかでチームメートがすごく点を取ってくれて、助けてくれて最後、打席回ってきたので、もう最後は僕が決めましたけど、本当にチーム一丸となった勝ちかなというふうに思っていますし、その期待に応えられて良かったです。あすはこのチームでできる最後なんで、めいいっぱい楽しんで最高の決勝戦にしたいなと」

 インタビュー後には手荒い祝福も受けた村上。逆転勝利の口火を切った大谷も必ず打つと信じていました。

 大谷翔平:「(Q.村上選手にどんな言葉を掛けたい?)本当に苦しかったと思うんですけど、人一倍バットも振っていましたし、必ず打ってくれるっていうのは吉田さんもそうですけど、本当に後ろの2人。僕が塁に出れば必ず最後1点取れると思っていたので、そういうつもりで行きましたし、本当にいいバッティングだったなと。本当に簡単に勝てないっていうのは分かってましたけど、こんなゲームになるとも思ってなかったんで、本当にムネ(村上選手)がきつかったと思うんですけど、最後の最後、いいバッティング見せてくれたので、本当に最高の形であす、迎えられるんじゃないかなと」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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