【WBC】「朗希は世界最高の投手」メキシコ警戒 大谷は「中継ぎ準備」悲願の優勝へ(2023年3月20日)

【WBC】「朗希は世界最高の投手」メキシコ警戒 大谷は「中継ぎ準備」悲願の優勝へ(2023年3月20日)

【WBC】「朗希は世界最高の投手」メキシコ警戒 大谷は「中継ぎ準備」悲願の優勝へ(2023年3月20日)

 運命のプレーボールまであと15時間ほどとなりました。決戦のメキシコ戦を迎える侍ジャパン。大谷翔平(28)は「計算通りいけば間違いなく勝てる」と勝利への自信をのぞかせています。

■メキシコ戦へ“決勝の地”最終調整

 メキシコとの準決勝を控え、アメリカ、フロリダ州マイアミのローンデポ・パークで練習を行った侍ジャパン。

 大谷翔平選手:「チームの雰囲気はいいんじゃないですかね。マイアミ自体も楽しんでますし変に硬くなることなく、自然体で臨めていると思います」

 世界一に向けてのプレッシャーがかかるなか、笑顔が多くみられるリラックスムード。

 若き三冠王、村上宗隆(23)も球場の大きさに感心したのかしっかり動画を撮影する姿もみられました。

 環境も施設も大きく変わるアメリカでの決勝ラウンド。マイアミでは気温が26℃を超え、アンダーシャツなしで練習を行う選手も多く、イタリア戦5打点の岡本和真(26)ら打撃陣は軽快なスイングで鋭い打球を飛ばしていました。

 また、守備練習では人工芝や土の感覚を確かめながら決戦に備える一方、いつもはサードを守る村上がショートの位置で守備練習する場面も…。

 村上宗隆選手(23):「言っていいか分からないですけど、シフトひくみたいなんでその練習です」

 試合の状況や相手に合わせ、守備位置を変える「シフト」。一戦必勝のための隙のない練習が続けられました。普段からこの球場で試合をしているラーズ・ヌートバー(25)はアドバイスを送ったといいます。

 ヌートバー選手:「経験があるので少しは知っています。野手陣にはフェンスの表面が違うから、跳ね返りの違いを教えました」

 練習後の会見では注目の先発発表が…。

■佐々木朗希が先発へ 「身が引き締まる」

 栗山英樹監督(61):「あすの先発は佐々木朗希投手です。日本が誇る何人かのピッチャーの一人でこういう場所でどんなピッチングをしてくれるのか、こういうピッチングをしてほしいというわけではなくて、彼の持っているものをそのまま出してもらって世界中の野球ファンに楽しんでもらいたい」

 1次ラウンドのチェコ戦で、4回途中8奪三振の気迫のピッチングを見せた令和の怪物、佐々木朗希(21)。前日練習では山本由伸とともに、少しでも本番に近い感触を確かめようと異例となる2日連続のブルペン入り。またフィールド上では芝を触ってみたり、マウンドに上がり、傾斜や硬さを確認する姿も見られました。

 佐々木朗希投手:「時差ボケに関しては飛行機でたくさん寝たので、今回は特になかったので体調はいいと思います。球場の雰囲気に関しては前回来ていたのでその時と変わらず素晴らしい雰囲気で、ブルペンに関しては日本より硬いなとは思いました」

 メキシコ戦での先発が伝えられたのは、先週木曜日だといいます。

 佐々木朗希投手:「正式には吉井さん(投手コーチ)から準々決勝の日に伝えてもらって、大事な試合ということは分かっていたので身が引き締まる思いですし、きょう勝たないとあしたはないのでとにかくチームが勝てるように自分が出せるベストを尽くしたい」

 160キロを超えるストレートに、落差の大きいフォーク、そして切れ味鋭いスライダーを持つ佐々木にメキシコの監督も戦々恐々です。

 ヒル監督:「彼がMLBに来たらとんでもないスターになると思います。生で彼が投げるのを見たことはありませんが、正直、彼が投げるのを見たくはなかったです。でも楽しみですね。彼はとてつもない才能を持っていると思います。朗希は世界で最高の投手の一人です」

 今回のメキシコ戦での先発で、今後は「世界の佐々木」として注目を浴びる可能性もあります。

 佐々木朗希投手:「メジャーリーグに関してはメジャーリーグに行く時期よりもまずは日本でしっかりとプレーしたなかで、その先だと思うので、そのなかでメジャーリーグのチームだったり、メジャーリーガーという話は少ししてもらいました。(自分を)見てほしいというよりもチームが勝ってほしいと思っているので、勝つために自分が最高のパフォーマンスを発揮して、そのなかで見てもらえたら」

■大谷翔平「中継ぎでいく準備」

 一方、大谷翔平は軽めのメニュー。重いボールを壁当てする、投手として登板する際にも行っている調整スタイルでした。

 大谷翔平選手:「(Q.決勝で1%でも投げる可能性を残している?)もちろん先発はないと思うが、中継ぎで行く準備はしたいがそこは体調との相談というか、ここまで球団にもわがまま聞いてもらって許容してもらっているので、最後の最後ですし、自分の体と相談しながら決めたい」

 所属するエンゼルスのネビン監督はこれまで決勝での大谷の登板を否定していましたが、登板に意欲を見せる大谷。決勝で再び登板することとなるのでしょうか。

 大谷翔平選手:「あしたは間違いなく、問題なく皆が計算通りいけば間違いなく勝てる試合じゃないかと」

 準決勝の勝利を確信している大谷。だからこそ、その次に向け投球の準備をしているようです。

■“笑顔の調整”大谷カメラマンに?

 18日、マイアミ到着後、初の全体練習に参加した大谷。ここで、まず取り掛かったのは通訳の水原一平さんを相手のキャッチボール。さらに最年長、ダルビッシュ有(36)と並んで軽く投球の練習を行いました。

 そんな大谷が見せたのはいい意味で緊張感のない、チームの雰囲気作り。バッティング練習に向かった大谷は、その合間に近くで投球練習を行っていたメキシコ戦先発予定の佐々木の投球をチェック。21歳の佐々木が本番さながらのユニホーム姿で気合を入れて投げる後ろから、大谷は笑顔を見せて大きな声を掛けて明るく盛り上げます。大谷自身も随分とリラックスした様子です。

 そして大谷が今度は何とチームのカメラを手にヌートバーのバッティング練習を撮影しています。そんな大谷に気付き、ヌートバーが笑いながら近寄るといたずらっぽく笑う大谷。練習のなかでは栗山監督と3分半ほど話し込む場面もありました。何やら球筋を示すようなジェスチャー。大谷にとってメキシコの先発予定投手サンドバルはエンゼルスの同僚。情報交換を行ったのでしょうか。そんなサンドバルと大谷が練習の合間にあいさつを交わす場面もありました。メキシコ戦では打者としての活躍が期待される大谷。同僚サンドバルをどう打ち崩し、どのような勝利を予想しているのでしょうか。

 大谷翔平選手:「どんなピッチャーでもそうですけど、まずはしっかりと自分のタイミングで打席に入って、自分の間合いでしっかり振ることが大事かなと思います。勝つだけだと思うんで、ピッチャーが抑えてくれると信じていますし、後はバッターがどれだけ楽にさせてあげられるかが勝負かなと」

■ダルビッシュ幹事で決起集会

 時差ぼけ調整のため練習は自由参加となっていましたが、プライベートでマイアミ散策を楽しんだ選手もいました。村上のインスタグラムにはヤクルト勢の山田、中村、高橋と巨人の岡本の4人の写真を投稿。マイアミ散策を満喫していました。

 そして、侍ジャパンはWBC準決勝メキシコ戦に向けて決起集会を行いました。ダルビッシュが幹事となり一体感を高めたといいます。そこには、「ダルさんありがとうございます」と添えられ、メキシコ戦に先発する佐々木朗希も参加していました。

 一方、大谷はある選手からの要望で食事会に行くことに。

 大谷翔平選手:「(山本)由伸が連れて行ってほしいって感じだったので、しょうがなく行った感じ」

 参加したのはヌートバー、村上、山本、宮城、そして、通訳の水原さん。食事をしながらも野球のことは欠かしませんでした。

 大谷翔平選手:「(Q.どういう話を?)きのうはアメリカ戦を見ていましたね。アメリカ対ベネズエラを見ながら皆でご飯食べてって感じでしたね」

 決勝で戦うかもしれないアメリカの試合を食事をしながら見ていた選手たち。参加したヌートバーも大満足の様子でした。

 ヌートバー選手:「(Q.きのうのディナーについては?)素晴らしかったです。チームメートとフィールドを離れて時間を過ごしたり、食事に行くのは楽しい。『大会が終わったら寂しくなる』と彼らに伝えました。すごく楽しいし、フィールドの外で過ごしたすべての瞬間を大切にして、一生忘れない」

 では、お会計は誰がしたのでしょうか。宮城投手のインスタグラムには「ご馳走様でした」の文字。一体誰が…。

 大谷翔平選手:「(Q.年齢的にも大谷選手が?)もちろん、はい…」

 最後の決起集会でチーム力を結集した侍ジャパン。決勝を目指し、メキシコ戦に挑みます。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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