料金は“払える分”だけ? 「物価高」続くアメリカでユニークなパン屋が話題(2023年3月15日)

料金は“払える分”だけ? 「物価高」続くアメリカでユニークなパン屋が話題(2023年3月15日)

料金は“払える分”だけ? 「物価高」続くアメリカでユニークなパン屋が話題(2023年3月15日)

 アメリカの首都ワシントンでは、物価高の中でユニークな料金システムを導入したあるパン屋に注目が集まり始めています。

 自宅のダイニングスペースに大きなオーブンを構え、数種類のパンを焼くのはワシントンに住むハンナさんです。

 パン屋を営むハンナさん:「今は2種類のパンを作っています。主にサワードウブレッドです。材料は小麦粉・水・塩だけで、天然酵母で発酵させたものです」

 ハンナさんが本格的にパン屋を始めたのは、おととしのこと。注目を集め始めたきっかけはパンのおいしさに加えて、ユニークな料金システムでした。

 パン屋を営むハンナさん:「決済画面に進むと価格のところには“pay what you can”と表示されます。支払えなければ売値よりも少ない金額でも構いません」

 他の店と同様に販売価格は決まっているものの、それが高いと感じる場合には、少ない金額で購入が可能という仕組みです。

 パン屋を営むハンナさん:「小規模でやっているので、私が作るパンはスーパーのものより高値になってしまいます。でも、誰もが私のパンを楽しむ資格があると思っています。私にとってこの料金の仕組みは最低限必要なものなのです」

 過去には34ドル分の商品を半分以下の15ドルで販売したことも。厳しい物価高が長期化するなかで始まった、一風変わったこの料金システムは地元で受け入れられ、常連となる客が着々と増えています。

 常連客:「素晴らしいアイデアだと思います。定価で買えない人たちにも、おいしいパンを食べてもらえるように応援したいです」

 14日に発表された2月の消費者物価指数によりますと、食品価格の伸び率は縮小したものの、前年同月比で9.5%上昇しています。

 パンの原材料も軒並み高騰していますが、ハンナさんは「少しでも多くの人においしいパンを食べてもらいたい」という思いから、これからもこのスタイルを続けていくということです。

 パン屋を営むハンナさん:「私ができるのはささいなことですが、皆がワクワクしてくれていて、この仕組みはうまくいくような気がします」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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