【路上生活者“置き去り”】10代の少女ら“書類送検” 弁護士「いたずら目的でも犯罪が成立」

【路上生活者“置き去り”】10代の少女ら“書類送検” 弁護士「いたずら目的でも犯罪が成立」

【路上生活者“置き去り”】10代の少女ら“書類送検” 弁護士「いたずら目的でも犯罪が成立」

路上生活者を支払いの直前でコンビニに置き去りにし、その「嫌がらせ動画」をSNSに投稿したとして、警察は10代の少女ら2人を書類送検しました。弁護士は、「いたずら目的でも犯罪が成立している場合には、厳正に対処されてしまう」と警告しています。

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名古屋市内のコンビニで今年1月、“ある動画”が撮影されました。その動画がSNSに投稿され、拡散されました。

被害女性
「ちょっと待って! ちょっと行かないで! 払ってくれないと嫌だ、ちょっと」

拡散された動画に映っていたのは、遠ざかっていくピンク色の服の少女を、レジのそばで必死に呼び止めようとする女性です。少女は、一緒にレジに並んでいた女性を笑いながら置き去りにしようとしていました。

女性
「美容院行くから」

被害女性
「だましすぎや!」

女性
「美容院、遅刻するから」

被害女性
「だましすぎや! ちょっと」

少女は、そのまま店を出て行きました。

実は、買い物かごを持って一緒にレジに並んでいたのは“路上生活者”でした。この買い物の前、少女らに「食事をおごる」と誘われてコンビニにやってきましたが、会計の直前で置き去りにされたとみられています。路上生活者を笑い者にする「嫌がらせ動画」は、SNSで拡散しました。

警察は、10代の少女ら2人を、路上生活者に嫌がらせをする目的でコンビニに入店したとして、建造物侵入の疑いで書類送検しました。動機について少女らは、「SNSで話題になるため、動画を撮影し投稿した」と話しているといいます。

10代の少女ら(動機について)
「路上生活者を撮影し、動画を投稿して、自分のSNSをバズらせたかった」
「バズれば自分のフォロワーが増えると思った」

実は、この動画の他にも、同じ路上生活者とみられる人物に若者が嫌がらせをし、面白がるような動画がSNS上に複数、投稿されていました。

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後を絶たない「悪質動画」をめぐり弁護士は――

元大阪地検検事 亀井正貴弁護士
「いたずら半分でバズらせようと、悪いという意識がなくやっていると思いますが、犯罪行為ですね。コンプライアンスが厳しくなって、法規を守る・順守しなければいけないという意識が高まっているから、いたずら目的や面白半分でやると、犯罪が成立している場合には厳正に対処されてしまう」

また、亀井弁護士は、「安易にSNSに上げた動画が、結果として犯罪の証拠にもなっている」といいます。

元大阪地検検事 亀井正貴弁護士
「犯罪の場面が物的証拠として保全されている。その動画を拡散しますから、デジタルタトゥーとして(残る)。(投稿)行った人の人生に影響及ぼすので、注意をして行動しなければいけない」
(2023年3月14日放送「news zero」より)

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