大阪府咲洲庁舎のホテルに『立ち退きと約27億円の支払い命令』 ホテル側は控訴方針(2023年3月14日)
大阪府咲洲庁舎の「さきしまコスモタワーホテル」に対して、裁判所が立ち退きを命じました。
大阪ベイエリア活性化のため大阪府咲洲庁舎に4年前に開業した「さきしまコスモタワーホテル」。しかし、開業から1年もたたない2019年の秋以降、ホテル側が9か月分の賃料や管理費など約3億2000万円を滞納したとして、2020年7月に府はホテルとの賃貸借契約を解除しました。
その後、府は賃料の支払いと退去を求めて提訴しましたが、ホテル側は現在まで運営を続けていて、府によりますと、未払いの額は損害金も含めて約27億円に上るということです。
賃料を支払わなかった理由について、ホテル側は「エレベーターの騒音対策で追加費用がかかった」などと主張。裁判で争っていました。
(ホテルの代表 2022年6月)
「エレベーターの音がゴーッと異常音が出ている。エレベーターの問題は大家さん(府)の責任である」
今年3月14日の判決で大阪地裁は「入居希望者は改修費用を自ら負担することが契約の前提になっている」としたほか、開業後に開かれた両者の会議でも「騒音について客から特段の苦情は出ていないと報告されていた」などとして、ホテル側に対して客室部分などの明け渡しや、滞納している賃料など計27億円余りの支払いを命じました。
ホテル側は控訴する方針です。
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