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反核や平和への訴えも…ノーベル賞作家・大江健三郎氏が死去(2023年3月13日)
作家でノーベル文学賞受賞者の大江健三郎さんが亡くなっていたことがわかりました。88歳でした。
難解と言われる大江作品。ただ、モチーフとなっていたのは、個人的な体験です。そこから普遍的なことを描き出した作家でした。
日本人として2人目となるノーベル文学賞に決まったとき、こんな授賞理由が示されました。
ノーベル賞授賞理由:「自分のつくり出した想像の世界の中で、個人的なものを掘り下げることで、人間に共通するものを描き出すことに成功した」
受賞の際に行った講演。タイトルは『あいまいな日本の私』というものでした。
大江健三郎氏(当時59):「開国から120年の近代化を経て、現在の日本は、あいまいさの二極に引き裂かれていると、私はみている。私も、この二極化が深い傷のように刻み込まれた小説家として生きている」
大江さんは、大学在学中から頭角を現し、芥川賞を受賞したのは、23歳のときのこと。その5年後の1963年、息子が障害を持って生まれたことで、大江文学は転機を迎えます。障害児を持つ父親の「個人的な体験」を文学として、結実させたました。息子の光さんは、のちに作曲家となりました。
大江健三郎氏(当時57):「光はベビーベッドでずっと音楽を聴いていた。そのことが将来、音楽をやっていくことにつながった。若いころに私が『絶望している』と言っていた。そのことの浅薄さと言いますかね。その逆で明るいものを何とか積み立てて生きていこうと。それが息子の音楽を通じて、非常にはっきりとした」
大江さんが終戦を迎えたのは10歳のころ。社会が激しく変容した体験が、核や平和といった普遍的なテーマにつながっていきます。
作品を世に送り出すだけでなく、若いころから街に出て、社会的な発言もしてきました。
大江健三郎氏(当時47):「37年前に私どもの隣にいる人が、みんな核爆弾に焼き尽くされて、死んでしまったということを、もう一度、お考えになってください」
子どもたちに向け、冒険ファンタジー小説を書いたこともあります。そのときには、渋谷で若者の声に耳を傾けました。
文学で世界を揺さぶった大江健三郎さん。今月3日、老衰のため亡くなりました。
大江健三郎氏(当時60):「この年になって、どのように死んでいくかよくわからない。しかし何もない、何一つないとはならないんじゃないか。生まれてこなかったと同じとはならないんじゃないか。どっかに自分の魂が行くとしますね。そうすると、そこへ行くとき、僕は、この世界を卒業していく。『不思議だね』って言うと、息子が『不思議ですね』と言いそうな気がする」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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