タリウムで女子大学生殺害か 取引先語る容疑者の“舞妓ビジネス”「資産家」証言も(2023年3月5日)

タリウムで女子大学生殺害か 取引先語る容疑者の“舞妓ビジネス”「資産家」証言も(2023年3月5日)

タリウムで女子大学生殺害か 取引先語る容疑者の“舞妓ビジネス”「資産家」証言も(2023年3月5日)

京都市の女子大学生がタリウム摂取により殺害されたとされる事件です。
逮捕された男がタリウムを酒に混ぜて飲ませた可能性があることが、新たに分かりました。
この宮本容疑者とは、一体どのような人物なのでしょうか

▽タリウムで女子大学生殺害か 容疑者の人物像
古都・京都の夜を彩る花街。舞妓や芸妓が客をもてなすお茶屋が軒を連ねています。
(小原千晶ディレクター)「宮本容疑者はここ宮本町の花街でお茶屋を経営していたといいます」
宮本容疑者は4年前、自身のビジネスについてこう語っていました。
(宮本一希容疑者)「職業はお茶屋を経営しています。舞妓さんを呼びよせてお座敷で遊んでいただくという、いわゆるお茶屋の営業をしているんですけれど、そのかたわらでホテルに舞妓さんを派遣させていただいて、そこの宿泊者に楽しんでいただけるようなショーイベントみたいなものを企画していて、いま京都市内で4軒、5軒くらい、いろんなところで舞妓ショーと呼ばせていただいているんですけれども、その運営をいろんなところでしています」
宮本容疑者が経営するお茶屋と取引があったという業者は…
(宮本容疑者と取引があった業者)「インバウンド客相手に、舞妓さん遊びと京料理を提供する店で(コロナ前は)繁盛していたんじゃないかな。お客さんは1日5組から10組くらいと比較的少ない組数だったので、ガツガツお客を入れて営業しなくてもやっていけるんだな、お金には余裕があるんだなと思っていました。宮本さんは大人しくて感じのいい人でしたよ。取引の支払いが滞ることもなかったですし、真面目な人だった」
立命館大学3年の浜野日菜子さん(当時21)にタリウムを摂取させ、殺害した疑いで逮捕された宮本一希容疑者、37歳。

京都市内にある自宅を訪ねると、高級車がとめ置かれていました。地元では有名な“資産家”だといいます。
(近所の住民)「もうここら辺では有名ですね。これだけの構え(家)もお持ちですしね。車も高級車を2台持ってましたしね、まあ3台も4台も持っててもしょうがないけど、ええ車2台持ってたし、それだけでもやっぱり世間と違うなっていうのはわかりましたね」

サラリーマン生活を経て、京都で“舞妓ビジネス”を始めたという宮本容疑者。
(宮本一希容疑者)「ぼく趣味は多趣味だったんですよ。サラリーマン時代は旅行好きだったし食べるの好きだったし。いろんな所に行きたいっていうのがあったんですけど、京都に帰ってきたら、仕事が趣味なのか、自分の興味のあることを仕事にしてしまったのかわからないですけど、仕事しているのか趣味で動いているのかどっちかわからないような生活ですね。なので一日オフっていうのは多分、帰ってきてからこの1年半、2年近くないと思いますけど、いつ働いているのって言われたら、ずっと遊びまわっているとも言えますし、難しいところですね」

宮本容疑者と浜野さんの“接点”が徐々にわかってきました。浜野さんのバイト先で知り合ったという2人。捜査関係者によると、浜野さんは宮本容疑者の会社のイベントにもスタッフとして参加していました。京都市内の繁華街では、2人の姿がたびたび目撃されています。
(2人を知る人)「浜野さんは若いなと思っていたけど、大人っぽくて大学生だとは思っていなかったです」
「2人は仲良さそうで、カップルなのかなと思っていました」
捜査関係者によると、去年10月、浜野さんは自宅で体調が急変する前、宮本容疑者と2人きりで飲酒していました。
逮捕前、警察に「飲酒後、浜野さんのせきが止まらなくなった」と説明していたという宮本容疑者。
2人は京都市内のバーでの飲食後、自宅に向かう姿が防犯カメラに映っていましたが、浜野さんが体調を崩したような様子はなく、警察は宮本容疑者がタリウムを酒に混ぜて飲ませた可能性があるとみています。

▽「まさかタリウムが」入手困難な劇薬 救急医は
原子番号81。タリウム。無味無臭で、水に溶けやすい性質を持ち、毒性が強いことから劇物に指定されています。以前はねずみの駆除などに使われてきました。30年以上にわたって害獣を専門に駆除してきた業者は次のように話します。
Q.ネズミ駆除にタリウムを使っている?
(ネズミ駆除歴30年以上 宮崎宜夫さん)「使っていないですよ。あれは劇物ですから、毒物ですから。部屋の中にエサを置くんですけど、そこに混ぜたら間違ってという可能性もあるから、青酸カリを置くのと同じですからね」
救急医療を専門とする医師は、一般の人が入手することが困難なため、はじめからタリウム中毒を疑うことはないといいます。
(薬師寺慈恵病院 薬師寺 泰匡院長(救急医))「体重50kgくらいの人だと0.5gとかめちゃくちゃ少量でも毒性が高い。嘔吐・下痢で血液交じりの下血のような症状も出るが、一般的な感染症であったり虚血性腸炎みたいな血の巡りが悪くなって下血したのかなと、普通はそっちを考えるんじゃないか。手に入りやすい物質から僕らも考えていくので、まさかタリウムがってことになると思う」
いったい、どのようなルートでタリウムを入手したのか?宮本容疑者は警察の調べに黙秘を続けています。

3月5日『サンデーステーション』より
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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