【エホバの証人】ムチでうち輸血拒否も…2世信者が親から受けた“行為” 支援弁護団が会見

【エホバの証人】ムチでうち輸血拒否も…2世信者が親から受けた“行為” 支援弁護団が会見

【エホバの証人】ムチでうち輸血拒否も…2世信者が親から受けた“行為” 支援弁護団が会見

28日、宗教団体「エホバの証人」の2世信者らを支援する弁護団が会見を開きました。弁護団は、「親が子供をムチで打つこと」や「輸血の拒否」など、主に3つの問題を指摘しました。

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弁護団が語った話は全て、2世信者が親から受けたという行為です。

エホバの証人問題支援弁護団 田中広太郎弁護士
「学校の同級生と遊んでいたら、ムチでぶっ飛ばされた。テレビ番組とか漫画を見ていたらぶっ飛ばされた」
「女の子でも、生理が始まっても、自ら下着を脱いで、自分ででんぶを出して(ムチで)ぶたれる。どうして自分がムチをされるのか理由を自分で言わされ、終わったあとに『ありがとうございました』と言わなければならない」

ただ、親は子を愛しているからこそ、ムチを打つのだといいます。教団の教えは、「ムチを控える人は子供を憎んでいる。子供を愛する人は、懲らしめを怠らない」としています。

エホバの証人は、アメリカでできたキリスト教系の宗教団体で、日本には約21万人の信者がいるといいます。

28日、2世信者らを支援する弁護団は会見を開きました。教団を巡り、主に3つの問題を指摘しました。1つ目は、「ムチ」です。

エホバの証人問題支援弁護団 田中広太郎弁護士
「これは、エホバの証人の組織の中で、非常に長期間にわたって行われ続けてきた、過酷な身体的ダイレクトな虐待です」
「『ムチしていないと子供を愛していない』と親たちは言われてきた。親たちを責めるというよりは、宗教の背景であると。教団側がこれを否定するのであれば、恥を知るべきだと思います」

教団側はムチについて、取材に対する文書での回答で「親の愛を感じ、子供が納得して受け入れる方法で行う必要があります」と、子供と心が通じていない懲らしめは虐待だとし、法律を守ることも大切だとしています。

続いて、輸血の拒否についてです。交通事故など、緊急の場合であっても輸血を拒否することが教えだといいます。

エホバの証人問題支援弁護団 田中広太郎弁護士
「『「小さな子供の輸血を拒否するように、決意するようにと、長老と呼ばれる幹部から言われた』『これはさすがに児童虐待じゃないでしょうか』という方もおられましたので」

厚労省もガイドラインで、治療として必要な輸血を拒否させることは、子供へのネグレクトに該当するとしています。教団に見解を聞くと「医療の選択は個人や家族の決定であり、十分な話し合いに基づいて決めるべき事柄です」と回答しました。医療の選択は個人の決定だとし、最善の医療を願っているといいます。

3つ目の問題は「忌避」。これはなんのことなのか。

エホバの証人問題支援弁護団 田中広太郎弁護士
「一度、エホバの証人信者になったら、正式な脱退手続きをへると、それまで兄弟姉妹と本当に呼び合っていた人たちと、その日を境に一切話ができなくなる。挨拶もしてはならないとはっきり明記してあります」

つまり、“家族の縁が切られる”ということです。

エホバの証人問題支援弁護団 田中広太郎弁護士
「このこと(忌避)がムチにもリンクしているし、輸血拒否しないと家族が奪われちゃう」

“家族を失いたくないから、ムチを受け、輸血も拒否する”、そういった2世が多いと指摘しました。弁護団は今後も情報収集を進め、教団の実態を明らかにする方針です。
(2023年2月28日放送「news every.」より)

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