【2歳息子“暴行死”】「子どもの泣き声」近所で証言 出産前から“虐待”疑われる状況
神奈川・藤沢市の自宅で当時2歳の息子に暴行を加え死なせたとして27歳の母親が21日に逮捕された事件で、近所では“怒鳴り声や子どもの泣き声を聞いた”との証言も聞かれました。児童相談所は21日夜、会見を開き、男児が生まれる前から“虐待が疑われる”状況だったと明かしました。
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21日、田代芽衣容疑者（27）が傷害致死の疑いで逮捕されました。田代容疑者は警察車両の中でうつむき加減で、神奈川･藤沢北署で降ろされると報道陣に気づいたのか、カメラの方をいちべつしました。
警察によると、田代容疑者は去年4月、神奈川・藤沢市の自宅で当時2歳だった息子の空来（そら）ちゃんに暴行を加え、死なせた疑いがもたれています。
田代容疑者は事件当日、自ら救急車を呼び、空来ちゃんは搬送先の病院で死亡が確認されたということです。死因は頭部の損傷。空来ちゃんの様子を不審に思った病院の関係者から警察に通報があり、事件が発覚したといいます。
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近所の人によると、最近も田代容疑者に変わった様子はなかったといいます。
――田代容疑者と面識は？
近隣住民
「学校の旗振りの当番で、1週間前くらいに電話したのが、最初で最後」
――どういった印象？
近隣住民
「そんな元気ではなかったけど、気に障るような感じではなかった。挨拶するとかも、そこまでなかったです」
一方、“怒鳴り声と子どもの泣き声を聞いた”との証言もありました。
近隣住民
「お母さんの怒鳴り声みたいな感じ。朝と昼に2～3回聞いたことはあります。（去年）4月くらいに警察が来て、虐待のことだったみたいで、やっぱりあるんだなと思いながら（子どもの）泣き声を聞いていたので」
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21日午後6時すぎ、児童相談所は会見を開き、空来ちゃんが生まれる前から“田代容疑者の虐待が疑われる”状況だったことを明かしました。
平塚児童相談所
「『ネグレクト』という虐待の種別で受理しています」
田代容疑者は妊娠中、定期健診を受けていなかったことなどから、2019年5月に当時住んでいた平塚市の平塚児童相談所が、医療機関からの通告で育児放棄を意味する「ネグレクト」として受理。空来ちゃんが生まれてすぐに一時保護したといいます。
その後、事件の約1か月前の去年3月末、“親子関係が整った”との判断で田代容疑者に引き取られたということです。しかし、直後の去年4月2日以降、親子に会えない状態となり、去年4月23日に空来ちゃんは亡くなりました。
田代容疑者は、警察から任意の聴取があった際、児童相談所の担当者に対し「私はそういう事実はないのに、疑われている」と漏らしていたといいます。
――（空来ちゃんが）亡くなったことは悲しんでいた？
中央児童相談所
「憔悴（しょうすい）しきって、毎日、線香をあげて手を合わせている母親というところを家庭訪問すると（いうことは）…あったと」
田代容疑者は、調べに対し「納得できません」と容疑を否認。警察は、日常的な虐待がなかったか捜査を進める方針です。
(2023年2月21日放送「news zero」より）
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