関西空港駅に「翻訳ディスプレイ」15言語に対応 話した言葉が翻訳されて文字で表示(2023年2月21日)
関西空港に“画期的な翻訳システム”が登場しました。
徐々にかつての賑わいを取り戻しつつある関西空港。2月21日、駅の切符売り場の窓口に設置されたのは、一見、何の変哲もない透明な板ですが、係員と利用者が会話をすると、その文字が板に表示されます。
21日に南海関西空港駅で実証実験が始まった「VoiceBiz UCDisplay」。タブレットで言語を選択し、マイクボタンを押すと、会話が翻訳され表示されるのです。
【係員と利用者のやりとり】
(係員)「特急電車でいいですか?」
→翻訳「Is the express train okay?」
(利用者)「Yes please.」
→翻訳「ええ、それでお願いします」
英語・韓国語・中国語はもちろんのこと、ネパール語やモンゴル語など15の言語に対応しています。南海は今年3月22日まで実証実験を行い、効果を検証する方針です。
このディスプレイを開発したのは凸版印刷。9年ほど前から音声翻訳サービスの開発に取り組み、すでにアプリなどが実用化されています。そのノウハウが生かされていて、日本語ならではの独特の言い回しにも対応できるといいます。
(発言)「大変恐縮なのですが、お手洗いの場所を尋ねても良いでしょうか?」
(翻訳)「I’m very sorry. May I ask where the rest room is?」
(記者リポート)
「『大変恐縮なのですが』が、『I’m very sorry.』として表示されています」
(凸版印刷ソーシャルイノベーション事業部 大文字一人さん)
「透明なディスプレイを使って、顔と顔を見合わせた状態で表情を見ながらコミュニケーションできるサービスができないかと考えて、このサービスを開発しています。例えば、ホテル・観光案内所・駅のような外国人が行き交う所でのコミュニケーションのサポートができるんじゃないか」
大阪・関西万博への出展も検討されている翻訳ディスプレイ。凸版印刷は今年の6月から本格的にサービス展開することを目指しています。
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