全校生徒が株主!高校生が設立“長田のAmazon” ハーブ加工販売事業で初年度から黒字(2023年2月16日)
全校生徒が株主という株式会社が神戸の商業高校にあります。その狙いとは?
2月16日夜、神戸市長田区で開かれた“株主総会”。舞台は定時制の商業高校「兵庫県立長田商業高校」です。
【株主総会で挨拶する生徒】
「執行役員を代表いたしまして、出資者の皆さまにご挨拶させていただきます」
出席者である株主も高校生です。長田商業高校では、去年1月に株式会社を設立しました。その名も『NAGAZON』。「長田」と大企業「アマゾン」をかけ合わせたといいます。
(兵庫県立長田商業高校 芝本龍也教諭)
「『ほんまもんのビジネスを学ぼう』というのがコンセプト。いままでのだいたいの商業高校が行っている販売実習は、商品を考案しても実際に作るのは企業で、それをただ単に仕入れて、しかも原価で仕入れて原価で売るので利益計画も立てられないし。それをもっと実際のビジネスに近づけようということで立ち上げたのが始まりです」
全校生徒は1人1株を保有。もちろん執行役員も生徒が担います。
3年生の中西雄心さんは執行役員の代表です。
(兵庫県立長田商業高校3年 中西雄心さん)
「このNAGAZON農園では、商品とかに使うハーブなどを主に栽培しています。匂い袋やアロマワックスなどの原材料に使っています」
現在取り組んでいるのは、ハーブなどを栽培して加工販売する事業。溜めた雨水を自動で散布する装置も開発しました。
(兵庫県立長田商業高校3年 中西雄心さん)
「(散布装置は)『アメゾンシステム』です。定時制なので(人力だと水やりが)夜になってしまうので、自動でできないかなということで先生と話し合いながら開発したものです」
収穫されたハーブは、インテリア商品などに加工され、地元商店街のイベントなどで販売されています。
(生徒)
「ハーバリウム(植物標本)のペンを作ろうということで、3万円ぐらい売り上げましたね。全部売れて」
そして2月16日夜の株主総会。初めての決算発表が行われました。
【決算発表の様子】
「初年度のため多くの初期投資が必要でしたが、売り上げが非常によく、営業利益を出すことができています」
初年度から黒字を出して順調な滑り出しとなりました。
執行役員の代表の中西さんは3月に高校を卒業して大学に進学します。
(兵庫県立長田商業高校3年 中西雄心さん)
「この学校で学んだことを生かせる職業に就いてもいいですし、自分の進路を増やせるような選択を大学でもできるようになったらいいかなと思います」
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