日本の大型ロケット「H3」 打ち上げへ “高性能・低価格”武器に 宇宙ビジネス勝負(2023年2月17日)
日本の新たな主力ロケット「H3」1号機の打ち上げが、およそ4時間後に迫っています。日本の大型ロケットとしておよそ30年ぶりに新たに開発された「H3」。そのすごさとは?
■「高性能・低価格」武器に…宇宙ビジネスに勝負
16日午後4時、その巨体は、ゆっくりと発射台に移動を始めました。
1号機の全長は57メートル。従来の「H2A」ロケットよりも一回り大きくなり、より重たいものを宇宙に運べるようになりました。
さらに、これまで100億円程度かかっていた打ち上げ費用を自動車向けの部品を利用したり、組み立て工程を見直したりすることで、およそ50億円にまで圧縮しました。
アメリカのスペースXの主力ロケットと比べても、15億円ほど安く、「高性能・低価格」を武器に、世界各国がしのぎを削る宇宙ビジネスに勝負を挑みます。
■種子島に見物客が殺到 課題は「宿泊先不足」
発射台が見える展望台では、多くの人が今や遅しと、その時を待っていました。
千葉県・神奈川県からの見学者:「私は千葉で」「私は神奈川から来ました。成功を祈っています」
愛知県からの見学者:「ロマンを感じます」
町は今後、打ち上げが盛んになることも見越し、「ロケット」が観光の柱の一つなると期待しています。ただし、課題もあるようで…。
南種子町・稲子秀典企画課長:「大きなホテルが3カ所くらい廃業して、キャパ(宿泊可能人数)が減っている。(宿泊施設を)町で建てるのも難しいので、関係企業や民間企業に働き掛けをしている状況」
今回は打ち上げの関係者でさえ、宿泊先の確保に苦労したといいます。多くの人の思いをのせたH3の打ち上げは、午前10時37分の予定です。
(「グッド!モーニング」2023年2月17日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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