英首相官邸「ネズミ捕獲長」ネコ　就任12年　“毒舌”も人気…“最大ライバル”と同居(2023年2月16日)

英首相官邸「ネズミ捕獲長」ネコ　就任12年　“毒舌”も人気…“最大ライバル”と同居(2023年2月16日)

　イギリス首相官邸の「ネズミ捕獲長」ネコのラリーが15日、就任から12年の記念日を迎えた。現在のスナク首相まで、5人の主と生活してきたラリーは今、強力なライバルと同居している。

■“毒舌”も人気のラリー「次の首相になるべき」

　15日、イギリス首相官邸の「ネズミ捕獲長」雄ネコのラリーが就任12年を迎えた。

　現在、推定16歳のラリーが初めて首相官邸にやってきたのは、2011年2月15日。元々、迷いネコとして施設に保護されていたが、ネズミ捕りの才能があると評価され、当時、首相だったキャメロン氏の元へとやってきた。

　その後、メイ元首相やジョンソン元首相など、次々に変わる首相をよそ目にラリーは12年間、自らの職務を全うし続けてきた。

　首相と、各国の要人たちが会談する場にも、幾度となく立ち会った。そんなラリーは、“毒舌”でも知られている。

　ロックダウン中のパーティーが発覚したジョンソン元首相が「誰も私に注意しなかった」と発言した際に非公式のツイッターで…。

　ラリーの非公式ツイッター（去年1月18日　運営者不明）：「ルールを決めたのは、お前だ。注意なんか必要なかったはずでしょ？」

　さらに去年、スナク氏が首相に決まった際には、こう歓迎した。

　ラリーの非公式ツイッター（去年10月24日　運営者不明）：「彼の家族は大金持ち。あしたから僕のメニューは、キャビアとロブスターだ」

　ラリーのツイッターのフォロワーは現在、およそ83万人だ。

　街の人：「（Q.ラリーは好き？）もちろん。政府には不満ですが」「次の首相になるべきですね」

■“最大ライバル”と同居…首相に“皮肉”も

　イギリスのみならず、世界中から愛されているラリーだが現在、“最大のライバル”と同居している。

　そのライバルとは、去年10月に首相に就任したスナク氏の愛犬、ラブラドールレトリバーの雌・ノヴァ（1歳5カ月）だ。

　デイリーメールによると、ノヴァは、2021年6月からスナク家の愛犬になったそうで、きっかけは当時、財務相だったスナク氏の娘たちが、当時のジョンソン首相の愛犬ディリンに会ったことで、「私たちも子犬がほしい」と言い出したからなのだそうだ。

　ノヴァは、財務相時代のスナク氏のSNSに登場していたが、その後「ファースト・ドッグ」となったことで人気になった。

　予算案を真剣に見つめるスナク首相と、全く興味がないノヴァの写真。投稿したスナク首相は「皆がノヴァよりも予算案に興味を示してくれるとよいが」とコメントしていた。

　そんなノヴァの登場に、先輩のラリーはやきもちを焼いたのだろうか。去年11月、ラリーは自身の非公式ツイッターに「また別のイヌが来た！リズ・トラス（前首相）戻ってきて…」とイヌを飼っていなかったトラス前首相時代を懐かしむコメントや、「僕は『スナクのネコ』ではありません」と、ユーモア交じりにスナク首相を皮肉ったコメントもしていた。

（「大下容子ワイド！スクランブル」2023年2月16日放送分より）
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