カキの殻が河川敷に山積み “ポイ捨て禁止”異例の条例提出(2023年2月15日)

カキの殻が河川敷に山積み “ポイ捨て禁止”異例の条例提出(2023年2月15日)

カキの殻が河川敷に山積み “ポイ捨て禁止”異例の条例提出(2023年2月15日)

 都心の河川敷に牡蠣(かき)の殻が山積みに。信じられない実態が横行していました。「牡蠣の殻を捨てないで」、異例の牡蠣殻のポイ捨てを禁止する条例が提出されました。牡蠣

 江戸川の河口付近で牡蠣の殻が大量に捨てられている問題。

 牡蠣の殻を捨てた女性:「私たちがやってなくても、こんなにいっぱい(捨てて)あるじゃない!」

 近所の住人:「(Q.中国の方が多い?)だと思います。日本の人は、あまりいないんじゃないかな?潮が引いて満ちてくるまでいますね」

 千葉県市川市では15日、全国でも異例だという、いわゆる「牡蠣殻ポイ捨て禁止条例案」が議会に提出される事態に。パトカーや救急車も出動した無法地帯となった不法投棄現場の実態とは…。

 江戸川河口付近で牡蠣の殻が大量に捨てられている問題。現場の状況を見てみると…。

 妙典河川敷の環境を守る会・藤原孝夫会長:「むいた後、中身だけ取って捨てた殻ですね。でも、これどころじゃなかったからね。こんなに山になってたんだから!」

 東京湾から1キロの場所にある江戸川放水路。潮干狩りのシーズンではないですが…。

 女性:「(Q.持ち帰って食べるんですか?)はい、天ぷら!」

 手際よく身をはがしていますが、殻の方はその場で捨てています。江戸川放水路では漁業権が設定されていないため、牡蠣を採る行為は問題ありません。しかし、殻を捨てる行為は「廃棄物の不法投棄」にあたり、違反した場合は「5年以下の懲役、もしくは1000万円以下の罰金」が科せられる場合があります。しかし…。

 牡蠣の殻を捨てた男性:「(Q.今、捨てていましたけど?)…」

 牡蠣を捨てた中国語を話す女性に注意すると…。

 牡蠣の殻を捨てた女性:「まだ、いくつかしか捨てていないよ!私たちがやっていなくても、こんなに(捨てて)あるじゃない!」

 聞く耳を持たない人が多く、この状態に…。

 2017年には国や市川市などが協力して約15トンもの殻の撤去作業も。問題は手間や費用だけではありません。

 妙典河川敷の環境を守る会・藤原孝夫会長:「牡蠣殻は危ないんですよね、殻が変形しているから。けがしても複雑に切れるから。転んでけがしたり、救急車は年に2、3回は呼んでいますね」

 「注意書きの看板」や「パトロール活動」も行っていますが…。

 妙典河川敷の環境を守る会・藤原孝夫会長:「注意しても最初のうちはやめますけど、やめないからまた注意するとけんかになっちゃうんですよね…。最後には『ワタシ日本語わかりません』って言うんですよ…」

 そんななかで15日、市川市議会で動きが。市川市では、江戸川放水路付近で牡蠣などの殻を捨てる行為を禁じる条例案が議会に提出されました。

 市川市・田中甲市長:「牡蠣殻の投棄の禁止を定める必要があることから提案するものであります」

 今回の条例案が可決されれば4月1日から施行され、違反者には罰金も科せられるほか、今後は市川市としても取り締まりやすくなるなど期待が持たれています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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