【トルコ大地震】死者4万1000人以上に 悪化するシリア難民“差別”…避難所を追い出される事態も
トルコ南部を震源とする地震は発生から10日目を迎え、亡くなった人は4万1000人を超えました。トルコでは多くの人が家を失った中、悪化していたのがシリア難民への差別です。
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トルコ・シリア大地震の被災地では、昼夜問わず捜索が続いています。14日、トルコ・ハタイでは、6日の地震の発生から既に208時間が経過する中、がれきの中からわずかに聞こえる声が救助につながる場面がありました。
救助隊
「どこにいますか?」
生存者
「ここです」
小さな隙間から助けを求める手がのびていました。
生存者
「神様、助けてください」
救助隊
「安心してください。助けますから」
65歳の男性と少女が助け出されました。ハタイではまた、8日間がれきの下に閉じ込められ、憔悴(しょうすい)しきった様子の男女も救助されました。
助け出される人がいる一方、ロイター通信によると、これまでに亡くなった人は4万1000人以上にのぼっています。トルコでは、約4万7000棟の建物が倒壊するなどして住めない状態になっています。多くの人が家を失った中、悪化していたのがシリア難民への差別です。
被災したシリア難民(トルコ南部・メルシン)
「みんなのための避難所でしたが、朝の2時に追い出されました」
内戦が続くシリアから逃れ、トルコで生活してきたシリア難民。地震の混乱をきっかけにトルコではシリア難民への反感が高まっていて、通常の避難所を追い出されるなどの事態も起きています。難民向けに別の避難所を設置せざるを得ない状態になっていました。
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大地震は、そのシリアでも大きな被害をもたらしました。
シリア北西部・ジンディレスの被災者は「私たちにはテントが必要です。息子と病院に行って、(寒さで息子は)全身が真っ青になっていました」と訴えていました。
反体制派が支配する地域では、切実な声が上がっているにもかかわらず、支援の手が十分に届いていません。
国連のグテーレス事務総長は「命を救うための支援が、必要な早さと規模で届いていない」と指摘。シリアの被災者・約500万人への緊急支援のため3億9700万ドル(約527億円)が必要として、各国に拠出を呼びかけています。トルコ向けの資金拠出についても、近く発表するということです。
(2023年2月15日放送「news every.」より)
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