【トルコ大地震】違法建築か 不動産開発業者を出国寸前に身柄拘束 死者3.4万人超に(2023年2月13日)

【トルコ大地震】違法建築か 不動産開発業者を出国寸前に身柄拘束 死者3.4万人超に(2023年2月13日)

【トルコ大地震】違法建築か 不動産開発業者を出国寸前に身柄拘束 死者3.4万人超に(2023年2月13日)

 トルコ大地震での死者は、シリアと合わせて3万4000人を超えました。現地で救助活動が続く一方でトルコ当局は、倒壊した建物の違法建築に関わったとして10人以上の身柄を拘束しました。

 トルコ・イスタンブール空港の防犯カメラが当局者に取り囲まれる1人の男を映し出しています。男は不動産開発業者。出国する寸前で身柄を拘束されました。

 地震発生の瞬間をとらえた防犯カメラの映像です。この地震から1週間が経過しました。地震で命を落とした人は、これまでに隣国のシリアと合わせて3万4179人。被害が拡大した原因の一つに人為的な理由が挙げられています。「違法建築」です。

 トルコ国内では、およそ2万5000の建物の倒壊などが確認されています。倒壊の原因には違法建築があったのではないか。トルコ当局は違法建築に関与した疑いなどで、これまでに113人に逮捕状を出し、関係者ら少なくとも12人を拘束したとしています。

 がれきの前で1人の男性が感情を爆発させています。男性の母親は潰れた建物に挟まれ、身動きが取れないまま地震の翌日に息を引き取ったといいます。どこに救助を依頼しても断られ、遺体は今も挟まれたままになっています。

 母親を亡くした男性(60):「もう、うんざりだ。お偉方には何も期待できない。もうたくさんだ。何もいらないから、命を救ってほしかった」

 一方、別の場所では、救助活動に当たる隊員らが建物の倒壊に巻き込まれました。隊員は救助され、そもそも、この現場で閉じ込められていた80歳代の男性も助け出されたといいます。

 地震発生から1週間。168時間が経過した現場…。その数時間前です。がれきの下から44歳の男性が162時間ぶりに救助されました。生存率が低下するといわれる72時間を過ぎても生還する事例が数多く確認されています。

 ハタイでは、同じ現場から11歳の少女とその父親が。また、別の現場で85歳の女性が救助されました。がれきに埋もれた男性、助け出されると重機につり上げられたままガッツポーズです。

 こうした懸命の救助作業…。その一方…。

 撮影者:「ここで何している!?出ていけ!」

 倒壊した店舗や住宅を狙った犯罪も…。

 撮影者:「さあ、出ていけ!出るんだ!」

 これまでに強盗などの容疑で90人以上が逮捕されたということです。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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