岸田総理 同性婚で「社会が変わってしまう」 性的マイノリティの当事者の思いは?【news23】|TBS NEWS DIG

岸田総理 同性婚で「社会が変わってしまう」 性的マイノリティの当事者の思いは?【news23】|TBS NEWS DIG

岸田総理 同性婚で「社会が変わってしまう」 性的マイノリティの当事者の思いは?【news23】|TBS NEWS DIG

同性婚を認めれば「社会が変わってしまう」。2月1日の岸田総理の発言です。国会で野党からこの発言が追及されました。総理の発言について、当事者はどう感じたのでしょうか。性的マイノリティの方に聞きました。

■総理発言「社会が変わってしまう」同性カップルは…

都内に住む今津那奈子さん。
女性のパートナーと一緒に暮らしています。

女性パートナーと暮らす今津那奈子さん
「(付き合って)11年ぐらい一緒にいるので、お互いの苦手なことは何かわかっている。メグの方が料理がうまいので、料理は全部任せている」

お互いの家族にも紹介を済ませ、勤めている外資系の会社のパーティーにはパートナーを連れて行くといいます。

今津さん
「パートナーを連れてきてもいいよみたいな招待状が届くので、最近パートナーっていうふうにしてるみたいで。夫とか妻じゃなくてパートナーって言い方で統一してる」

岸田総理の側近から飛び出したLGBT=性的マイノリティに対する差別発言。

荒井前総理秘書官
「見るのも嫌だ。隣に住んでいると思っても嫌だ」
「同性婚を認めたら、日本を捨てる人も出てくると思う」

差別発言のきっかけは、同性婚の合法化をめぐる岸田総理の発言でした。

■「ネガティブな意味ではない」岸田総理が釈明

岸田総理
「全ての国民にとっても、家族観や価値観や、そして社会が変わってしまう、こうした課題であります」

同性婚を認めると“家族観・価値観・社会”が「変わる」のではなく「変わってしまう」と言ったのです。

今津さん
「同性婚が(法律で)決まったから、LGBTの人が増えるのではなくて、すでにここにいて社会に貢献し、社会の一員として生きていることを改めて知ってほしい」

パートナー・藤本めぐさんは…

今津さんのパートナー藤本めぐさん
「変わるとか変わらないとかじゃなくて、それは人が一生懸命生きてきた結果だからそこを『在り方はこうです』というのではない」

2月8日の国会。差別発言について最初に質問したのは身内の自民党議員でした。
まず、岸田総理の著書を引用したうえで質問。

自民党 宮下一郎議員
「岸田政権の性的マイノリティの方々等に対するスタンス、考え方を、ご自身の著書に込めた思いを含めてお聞かせをいただきたい」

総理の「岸田ビジョン」にはこんな記述があります。

岸田総理の著書「岸田ビジョン」の記述
「自営業者も、会社員も、働くお母さんも、主婦も、障害のある人もLGBTの人も、必ず社会に居場所や役割はあるはずです」

国会で岸田総理は、かつて“自分もマイノリティだった”と話しました。

岸田総理
「私自身もニューヨークにおいて、小学校時代、マイノリティとして過ごした経験や、LGBTだからという理由でその役割や能力を十分に発揮出来なかった。そうした残念な思いをされてこられた方々の思い、こうしたものが土台になっていると考えている」
「荒井元総理秘書官の一連の発言は、国民の皆さんに誤解を生じさせたこと、これは誠に遺憾なことであり、不快な思いをさせてしまった方々にお詫びを申し上げる次第であります」

立憲民主党は差別発言の発端となった、岸田総理の発言を問題視。

立憲民主党 岡本あき子議員
「『社会が変わってしまう』この表現もやはり当事者からは非常にネガティブな表現として受け止められている。この点も謝罪と撤回を求めたいと思います」

岸田総理
「同性婚制度の導入については、国民生活の基本に関わる問題であり、国民一人一人の家族観とも密接に関わるものであり、その意味で全ての国民に、幅広く関わる問題であるという認識のもとに、社会が変わるということを申し上げたわけであります。これは決してですね、ネガティブなことを言ってるんではなくして、このもとよりこの議論を否定してる、こういったものではありません」

謝罪も撤回もしなかった総理。
そもそも「社会が変わってしまう」との発言は、法務省が用意した答弁にはなく、岸田総理のいわゆる“アドリブ”でした。

立憲民主党 岡本あき子議員
「この『変わってしまう』という表現を使ったのは、岸田総理のご自身の言葉だと。そこの真意を伺っております。もう一度お答え下さい」

岸田総理
「こうした制度を導入するということになりますと、全ての国民に幅広く関わる問題であるということで、社会が変わるということを申し上げました。変わってしまうといって、変わることになる。だから、議論が必要であると」

■「自分らしく生きたい」同性カップルの願い

今津さんとパートナーの藤本めぐさんは、国会答弁をどう受け止めたのでしょうか。

今津さんのパートナー藤本さん
「岸田さん自体は議論していこうと思っているって答弁だよね?」

今津さん
「前向きに検討していく…何でも検討。検討はされてると思うんだけど」

同性婚が認められていないのはG7のなかで日本だけです。
2人の思いは…

今津さん
「マイノリティのためにというか日本に住んでる全員人が、自分らしく生きられる社会が理想」

今津さんのパートナー藤本さん
「同性婚を明日から…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20230209-6066910)

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