窃盗グループ“金のありか”事前把握 背後に「情報屋」?…“わずか1分”下見の瞬間【羽鳥慎一 モーニングショー】(2023年2月7日)
相次いでいる強盗窃盗事件の関与が疑われている日本人4人のうち、今村磨人容疑者(38)と藤田聖也容疑者(38)は強制送還されることになりました。こうした犯行グループが、お金のある場所を事前に把握しているケースが多くあります。なぜ把握できるのでしょうか。そこには、家の間取りの情報などを売っている「情報屋」の存在があります。
■残る容疑者2人は…「水曜日には送還できるかも」
フィリピンの入管施設に収容され、連続強盗事件への関与が疑われている特殊詐欺グループの4人。そのうちの2人、渡邉優樹容疑者(38)と小島智信容疑者(45)について、6日にフィリピンの裁判所で審理が行われました。
そこには、渡邉容疑者に暴行されたと訴える妻とみられる女性の姿もありました。
容疑者2人に対する裁判が棄却されれば、日本側が求めていた4人同時の送還が実現する可能性もありましたが…。
渡邉・小島両容疑者の弁護士:「(Q.裁判は棄却されましたか?)まだです。最終的に裁判所が判断します」
フィリピン レムリヤ法相:「被告側の弁護士にもかかわらず、棄却を望んでいないようだ」
結局、棄却の判断は7日まで持ち越しになりました。すでに裁判が棄却されている今村容疑者ら2人は、7日に強制送還されることになりました。
レムリヤ法相:「残り2人は水曜日には送還できるかもしれない。水曜日までに送還に必要な手続きを整えたい」
■“情報屋”間取りなどの情報を販売
2年前、愛知県警が窃盗グループから押収したメモ。書かれていたのは、なんと「家の間取り」です。
リビングと書かれた文字の横には、テレビ。和室と書かれたスペースには、ベッド。リビングと和室の間は、ふすまで仕切られているのが分かります。家具の配置、扉の種類まで詳細に書かれた間取り図です。
家族構成でしょうか、「犬2 男2 女2」の文字も書かれています。
注目すべきは、物置です。階段の先、2階の物置には、四角と丸で囲われた「金」の文字。金庫でしょうか。
さらに、風呂の隣やリビング横の和室など、物置の場所だけはしっかりと書かれています。
家の外からは分からない情報を、一体どうやって入手したのでしょうか。
メモを押収した警察によると、設備の点検などの業者を装って家に入り込み、詳細な情報を入手していたとみられています。
さらに、窃盗グループから押収したメモは他にもありました。
「家族構成」と書かれたメモには、「夫50代 出勤9:30」「妻50代 出勤9:30(パート) 基本的に家にいることが多い」と書かれています。
夫、妻、娘のそれぞれの年代、乗っている車、出勤時間が書かれ、どの時間に人がいないのか、生活パターンが一目瞭然です。
さらに、その下には「別居 娘 2~3日実家に来る」の文字。娘が週に2~3回帰ってくるということでしょうか。
その右には、別居する娘の車の色や車種、その下には出勤時間。そして、「娘の会社の事務所が駅近くにあるので車を置いて出勤」。なんと、別居する娘の勤務先まで把握していました。
そして、メモの右上には「3階建て、2階 金」と書かれ、2階に金目のものがあると分かります。
愛知県警によると、こうした情報を窃盗グループに販売する「情報屋」という存在がいるといいます。
■窃盗G“下見の瞬間” 1分で写真撮影も
さらに、これは愛知県警が公開した防犯カメラの映像。捉えていたのは、窃盗グループの「下見」とみられる様子です。
時刻は午前4時。真っ暗な住宅街、奥からゆっくりとやってきたのはヘッドライトを消した1台の白い車です。
大きな白い壁の家の前で止まると、車から2人の黒ずくめの男が出てきました。
すると、1人の男がすぐさま塀の段差によじ登り、敷地の中を確認。男が両手を上げたかと思うと、一瞬、家に光が…。写真を撮影したのでしょうか。
男は塀をおりると、もう1人の男と何かを指さしながら話し込みます。
その後、2人は車に乗り込むと、すぐさまその場を後にしました。
大きな音を立てないためか、すぐに逃げられるようにするためか。この間、車のドアは開けっ放しにしていた男たち。現場にいた時間はわずか1分ほどでした。
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2023年2月7日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
コメントを書く