“桜満開”も出た暖かさ 片や寒さが作る絶景も捨てがたい!(2023年2月6日)

“桜満開”も出た暖かさ 片や寒さが作る絶景も捨てがたい!(2023年2月6日)

“桜満開”も出た暖かさ 片や寒さが作る絶景も捨てがたい!(2023年2月6日)

 6日は冬と春と夏が同居したような日本列島となりました。早くも夏日となった沖縄県石垣島と最も寒かった北海道の陸別では、気温差はなんと43℃。今だけの絶景が各地で見られました。

 立春を過ぎたばかり。すでに夏日となった場所も…。

 石垣市観光交流協会・前津秀一郎さん:「私、今、半袖ですね。事務所の中なんですが。建物の影に入ると少しひんやりする感じで、夏場にエアコン効きすぎかなくらいの肌感覚」

 日中の気温が25℃を超えた沖縄県石垣市。島はすでに上着いらずの気候。半袖半ズボンと2月とは思えない人の姿も見えます。

 石垣市観光交流協会・前津秀一郎さん:「(空港の)到着ロビーではコートを脱いだり、セーターを脱いだりという光景がまず、必ず見られます」

 6日、全国で一番暖かい朝となったのは石垣島。逆に全国で一番冷え込んだのは、おなじみ陸別。その気温差は実に43.9℃となりました。

 3月並みの暖かさとなった関東。群馬県前橋では15℃を超え、今年一番の暖かさとなりました。

 石川県金沢市の兼六園では、梅が咲き始めました。わずか2週間前は雪が降り続いていましたが、少しずつ春の足音が聞こえてきます。

 観光客:「春の訪れが近付いて来ている。すごいキレイ」

 この陽気につられたのか、桜が満開となった場所も。静岡県熱海市は、日本一早く咲くといわれる“あたみ桜”がすでに満開です。開花期が1月と沖縄の桜と並び、日本列島で最も早咲きといわれる“あたみ桜”。例年並みの早さの開花で、見頃は2月上旬までです。

 お隣の山梨では、寒さが作り出す絶景がありました。山中湖に映し出された富士山。朝焼けにオレンジ色に染まり息を飲む美しさです。真冬の朝夕、雪が積もった富士を日光が照らす「紅富士」。空気が澄んだ時に見ることができます。ちなみに夏の朝に見られるのは「赤富士」。葛飾北斎も描いた、これまた絶景です。最低気温マイナス8.4℃の寒さをしばし忘れ、絶景に心を奪われます。

 富士山を撮影に来た人:「大分から来た。このジャンパーが暖かい、めちゃくちゃ」

 日が昇り、少し場所を変えると富士はまた違った表情を見せます。湖面が凍った山中湖越しに雄大にたたずむ富士。打ち寄せられた氷の結晶とのコラボレーションも自然美に圧倒される景色です。観光協会の人が映す「富士」。SNSには、数々の絶景が収められていました。

 毎朝、富士山の撮影に来る・渡辺美緒さん:「日中とけた氷が波で打ち寄せられ、そのまま凍る。なので毎朝、違う氷が見られて楽しいです」

 この絶景を求め、観光客が増えているそうです。ただ、氷はこの暖かさで一気にとける可能性もあり、注意が必要です。

 山中湖観光協会・横山知己事務局長:「何となく氷が張っていると、子ども心に乗ってみたいとか遊んでみたいという気持ちはすごく分かるけど、割れて落ちたら事故につながるので、絶対に氷の上に上がらないように」

 マイナス7℃と冬まっただ中の北海道伊達市。片道1時間かけ、目指す先に一風変わった「絶景」が待っていました。洞窟に生えた“氷のタケノコ”。その正体は。

 日本ノルディックウォーキング学校・藤田隆明さん:「洞窟の中なので、ヘルメットをかぶります」

 取材班が訪れたのは、室蘭の北に位置する北海道伊達市。ヘルメットにスノーシュー。雪原の中、山を目指します。気温はマイナス7℃を下回り、深い雪が体力を奪います。

 歩くこと1時間ほど。2キロほどの道のりを抜けると目指す百畳敷の洞窟が現れました。中に入ると神秘的な光景が待っていました。つららが地面から生えているような光景。大きいものは、子どもの背丈ほどの高さもあります。まるでタケノコのような姿から「氷筍(ひょうじゅん)」と呼ばれています。

 日本ノルディックウォーキング学校・藤田隆明さん:「外気が常にマイナスになっていますから、段々、成長してくる」

 全国でも数カ所でしか見ることができません。中でも百畳敷の氷筍は大規模で、知る人ぞ知る穴場スポットとなっています。

 日本ノルディックウォーキング学校・藤田隆明さん:「今年はきれいだと思います。3月末まで見られます」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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