送還どうなる? 抜き打ち捜索で「大量のスマホ」が…“無法地帯”収容所トップら更迭(2023年2月3日)

送還どうなる? 抜き打ち捜索で「大量のスマホ」が…“無法地帯”収容所トップら更迭(2023年2月3日)

送還どうなる? 抜き打ち捜索で「大量のスマホ」が…“無法地帯”収容所トップら更迭(2023年2月3日)

 “ルフィ”に関連した容疑者ら4人がいる、ビクタン収容所の所長や警備員ら16人が更迭された事が分かりました。きっかけは先月31日に行われた一斉捜索。施設内にはあちこちにスマートフォンが。施設が実質「無法地帯」となっていた事の責任を問われた形です。

 被害金額60億円以上に上る特殊詐欺事件で逮捕状が出ている4人の男たち。その特殊詐欺事件を巡り、現金をフィリピンに運んだとして逮捕された人物がいます。

 マニラに現金を運んだと話す男性(56):「盗まれたキャッシュカードでおろしたお金を私に持ってきて、それを私がフィリピンに行く時に持っていくという…。で、私は逮捕されました」

 マニラ在住のフィリピン人の男に頼まれて金を運んでいたというこの男性。犯罪で得た金とは知らなかったとして、不起訴になっています。

 マニラに現金を運んだと話す男性:「フィリピンに行く時にスーツケースの中に入れて、いわゆるハンドキャリーで持っていって、直接マニラの空港でその場ですぐ渡す。そのパターンです。ずっと。それが5、6回。少ない時で500万円ぐらい。多い時で2000から3000万円ぐらいだったと思います」

 フィリピンまで運んだ現金の総額は7000万円に上るということです。最終的に金は渡邉優樹容疑者と小島智信容疑者に渡るとマニラ在住のフィリピン人の男は話していたといいます。

 マニラに現金を運んだと話す男性:「お金を渡してその後は(渡邉)優樹容疑者の方に行くらしいです。(渡邉)優樹容疑者がビッグボスだと。小島容疑者は給料制だと何度も言ってましたね」

 現在、4人が収容されているビクタン収容所。約10年前に、不法滞在で収容されていた人物からその間取りが分かってきました。

 10年前に不法滞在で収容された人:「外に待合室と書いてある場所がありますよね。ここでまず、こういうものを持ってきたと申告するんですよ。ここでOKだったら中に入ってこられるんです」

 家族らが接見できるエリアはここ。これより先は収容者の居住エリアになっていて、原則として、一般の人の立ち入りは禁止となっています。赤い枠で囲った部分が収容者の居住エリアです。右側と左側に寝床があります。

 先月31日に当局が捜索を行った時の映像を見ると、寝床は、主に2段ベッドで床に布団を敷いて寝ている収容者もいます。中央には娯楽のためかビリヤード台が置かれ、近くにはベンチも置かれるなど、憩いのスペースとなっています。原則立ち入り禁止の居住エリアですが、一般の人も入れるといいます。

 10年前に不法滞在で収容された人:「入れます。賄賂次第です」

 捜索では、賄賂を使って手に入れたとみられる大量の携帯電話が押収されました。

 フィリピンの入国管理局は3日、禁止されている通信機器などを収容者が使っていることを放置していたなどとして、ビクタン収容所の所長や警備員ら16人を更迭しました。容疑者4人については、来週にも日本への送還が始まるとみられていますが、状況は不透明なままです。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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