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50年前の北アイルランド「血の日曜日事件」が教えるもの【現場から、】
シリーズ「現場から、」。北アイルランド紛争で市民13人が軍に殺害された「血の日曜日事件」から50年がたった30日、現地で追悼行事が行われました。紛争泥沼化の一因となった事件は半世紀たった今も、多くの教訓を伝えています。
記者
「血の日曜日事件の遺族らによる行進が始まりました。50年前と同じルートをこれから歩きます」
1972年1月30日、北アイルランドのデリーでカトリック系住民が不平等な扱いに抗議して大規模なデモを行いました。
デモに参加した ジョン・ケリーさん(当時23)
「みんな、平和的なデモなんだという認識でした。笑ったり、冗談を言ったり、歌ったり」
しかし中心部への道路をふさいだ軍に対して一部が投石、軍は参加者を拘束しながら、発砲を始め、13人が死亡しました。
ケリーさんの弟、マイケルさん(当時17)はこの場所で腹を撃たれ、死亡しました。
ジョン・ケリーさん
「人生始まったばかり、新しい仕事も始めたばかりでした。まさにこれからというときに・・・」
イギリス軍は犠牲者たちについて「武装していた」と主張しましたが、やり直しの調査委員会が2010年、「兵士に身の危険を感じさせる存在ではなかった」と結論づけ、当時のキャメロン首相が公式に謝罪しました。
北アイルランド議会元議員のマッカートニーさん(当時17)はいとこを射殺され、事件後、カトリック系の武装組織IRA(アイルランド共和軍)に志願します。
元IRA(暫定派)メンバー レイモンド・マッカートニーさん
「事件後、何百人もの若者がIRAに入ったんです」
紛争は激しさを増し、合わせて3500人以上が命を落としました。
記者
「そのうち約2000人は、あなたのような共和派の手にかかって死にました」
元IRA(暫定派)メンバー レイモンド・マッカートニーさん
「そうです」
記者
「正当化できますか?」
元IRA(暫定派)メンバー レイモンド・マッカートニーさん
「紛争が起きたわけです。私の立場からすれば、武力闘争は必要でした。共和派が癒えることのない損害と苦痛を与えたことは認めます。若い世代には、政治的解決の機会を逃してはならないと伝えたいのです」
当局側が必要以上の武力で弾圧した結果、市民の命が失われ、紛争が激化する、という構図は、現在に至るまで世界各地で繰り返されてきました。
弟を殺された ジョン・ケリーさん
「たくさんの『血の日曜日』がありました。血の月曜日も、火曜日も、水曜日も・・・世界はいつまでたっても理解しないんだと思います。人の命を奪っておいて、ただで済むはずがないということを」
政府の謝罪は実現しましたが、当時の兵士の訴追はとん挫。遺族たちは「事件はまだ終わっていない」と訴えています。(31日10:12)
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