【ナゾの“出産”】オリに1頭だけのメスのシロテテナガザル 「DNA鑑定」で父親判明

【ナゾの“出産”】オリに1頭だけのメスのシロテテナガザル 「DNA鑑定」で父親判明

【ナゾの“出産”】オリに1頭だけのメスのシロテテナガザル 「DNA鑑定」で父親判明

長崎県佐世保市の動物園で2021年に生まれ、まもなく2歳になる雄のシロテテナガザル。実は、その誕生を巡って“ある謎”が残されていました。

子ザルの母親、モモは当時10歳。オリで1頭しか飼育されていなかったはずなのに、なぜか突然、赤ちゃんを出産したのです。いったい、父親は誰なのか?

当時、可能性を指摘されたのが、母親モモと隣接するオリやバックヤードで飼育されていた計5頭の雄ザルのうち、誰かが父親なのではないかというものです。

ただ、モモと雄ザルがいる獣舎の間には目の細かい網があるため、接触は難しいのではと考えられていました。

波紋を広げていた“謎の出産”。そこで2022年8月に動物園は父親探しに乗り出しました。雄ザルの体毛と便を採取して京都大学にDNA鑑定を依頼したのです。その結果、出産から2年がたち、ようやく、父親が判明しました。雄のアジルテナガザルで、当時32歳の「イトウ」だったのです。

九十九島動植物園・森きらら 久野英樹次長
「(2頭が)会える所はパンチングボードの所しかないので、そういうことかなと」

モモが展示されていた場所のバックヤードには、2つの別々の寝室があるといいます。モモが展示されている時は、イトウは寝室にと、午前と午後で展示場に交代で出てくるため、直接、2頭が接する機会はなかったといいます。

しかし、寝室につながる所には小さな穴がいくつもあいたボードがあります。大きさは直径9ミリほど。その穴を通じて2人が出会った可能性があるとみられているのです。
(2023年1月31日放送「news every.」より)

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