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【サンデーモーニング】風をよむ~バイデン・リスク?
就任から1年が過ぎたアメリカのバイデン大統領。外交でも、足下の国内政治でも様々な火種がくすぶり続けています。
2022年1月24日、ホワイトハウスで行われた会合での、バイデン大統領の発言が、アメリカで波紋を呼びました。
FOXテレビ記者
「インフレは政治の責任だと思いますか?」
米バイデン大統領
「いや、大きな利点になるさ。もっとインフレを・・・。何て君は大ばか野郎なんだ」
大統領は、マイクのスイッチが入っている事に気づかなかったのです。会見での振るまいといえば・・・
記者
「もう一問?」
米トランプ大統領(当時)
「もういい。マイクを置け!」(2018年)
記者に対する、トランプ前大統領のこうした態度は物議を醸しました。バイデン大統領も、その轍を踏んでしまったのでしょうか?そのバイデン大統領、就任当初の支持率は57%でしたが、1年後の直近では40%に低落。トランプ氏に、肩を並べる水準で、秋の中間選挙での苦戦も伝えられます。その人気低迷の要因を探ってみると、
女性団体メンバー
「自分勝手な事は言いません。ウイルスが無いとも言いません。ただ単に子どもたちはマスクが不快なんです」
最優先課題としたコロナ対策で、バイデン政権が打ち出した、マスクやワクチンの義務化を求める政策への、想定外の反発。さらに、
市民
「食品やガソリンを買うたびに財布を直撃して、毎日、お金が減っていくわ」
市民生活を直撃した、急激な物価高への怒り。そして、トランプ政権との違いを鮮明にする、目玉政策でも・・・
米バイデン大統領
「アメリカは2030年までに温室効果ガスを半減させる道を歩み始めた」(2021年4月)
大統領就任、間もなく、前政権が離脱した「パリ協定」に復帰。中国・ロシアの首脳も参加した「気候変動サミット」を開催するなど、環境問題で、世界をリードすると宣言したバイデン大統領でしたが・・・、その実現に向けて打ち出した200兆円規模の超大型歳出法案に、与党・民主党内の中道派議員が強く反対、見通しがつかない状況です。低迷の原因は内政問題に、とどまりません。
米バイデン大統領
「米国は20年に及ぶアフガニスタンでの戦争を終わらせた」(2021年8月)
去年夏、アフガニスタンからの米軍撤退を決行したバイデン政権。敵対したイスラム主義組織タリバンが予想外のスピードで政権に復帰。その後の混乱には、国際社会から疑問の声が上がりました。
そして今、にわかに軍事的緊張が高まった、ウクライナを巡る、ロシアとの対立。ロシアが侵攻すれば、強力な経済制裁を科す、と警告する一方、アメリカが、直接軍事介入することに及び腰なバイデン大統領。しかしこの姿勢は、アメリカの抑止力の低下と、受け止められる危うさも。実際、そこにつけ込むかのような動きが・・・ミサイル発射実験を繰り返し行う北朝鮮。アメリカの出方を読み切ったかのような、瀬戸際外交再開の動きです。
バイデン大統領の打つ手が、裏目になり始める中、声を上げたのが、この人でした。
トランプ前大統領
「みんなバイデンはうまくいかないと思っていたと思うが、ここまで国に災難をもたらすとは思ってなかっただろう」
2022年1月15日、ことし初めての大規模集会を開いた、トランプ前大統領。今なお、共和党支持層への圧倒的な影響力を維持。次期大統領選での復活に、意欲満々のようです。
トランプ前大統領
「2024年にホワイトハウスを奪還するぞ!(歓声)」
それを迎え撃つ形のバイデン大統領が、厚い信頼を寄せてきたのが、
米ハリス副大統領
「副大統領として、しっかり取り組みます。忠実に、誠実に」(2021年1月)
カマラ・ハリス氏、史上初めての、女性副大統領です。政権発足の際、閣僚や、重要ポストに、積極的に女性を起用した、バイデン大統領。その結果、女性閣僚の数は、アメリカ史上最多に。その中でも、象徴的存在と見られたのが、ハリス副大統領です。有権者の期待も大きく、ポスト・バイデンの本命と言われてきました。しかし、バイデン大統領から託された、不法移民対策などの難題解決に、成果を出せない中、その周辺では、側近の辞任も相次いでいます。
こうした出来事が響いたのか、ハリス副大統領の支持率は、直近で36.8%と低落。バイデン氏を下回ってしまいました。そんな中バイデン氏は、次期大統領選について、「トランプ氏が出るなら、自分も・・・」と、出馬の意志を示しています。
世界のあり方を大きく左右する、アメリカ大統領。分断が生み出す深刻な対立を、立て直す道は見つかるのでしょうか?
(「サンデーモーニング」2022年1月30日放送より)(30日12:30)
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