もうすぐ夏が終わる…南極初“全自動”観測調査【密着!第64次南極観測隊】(2023年1月27日)
南極で初めて水中ロボットによる“全自動”の観測調査が始まっています。
南極観測隊に同行取材する吉田遥ディレクターと中継を結びます。
◆吉田遥ディレクター
(Q.1週間前は昭和基地からのリポートでしたが、現在はどこにいますか?)
私たちは再び、観測船『しらせ』に戻ってきました。
『しらせ』は今、昭和基地から約10キロ離れた、リュツォホルム湾に停泊中で、氷に覆われた海に囲まれています。
つい先ほど、『しらせ』から自衛隊のヘリコプターが飛び立ちました。
まもなく南極の夏が終わってしまうので、内陸部などでの調査はラストスパートを迎えています。
そのため、数時間おきにヘリコプターを飛ばして、調査を終えた隊員のピックアップや、南極の過去の気候を知るために採取された、氷のサンプルを『しらせ』に持ち帰る作業が始まっています。
(Q.『しらせ』自体が、観測拠点になっているということですか?)
そうなんです。『しらせ』の船上でも、様々な海洋観測が行われています。
今回は特に、南極の氷が解けるメカニズムを解明するために、自動で氷の下に潜り込んで、その形状を調べる『水中ロボット』の投入実験が南極で初めて行われています。
東京大学と国立極地研究所が共同で開発したもので、つい先ほどまで、この水中ロボットを使った観測が行われていました。
南極に来る前、隊員の皆さんは、日本で様々な訓練を積んでいますが、氷の状況や風の強さは日々変わってしまうので、一筋縄ではいかない部分もあるようです。
隊員の皆さんは、直前まで細かい調整を進めて、観測にあたっています。
順調にいけば、この後『しらせ』は、ラングホブデ露岩域に移動して、水中ロボットを使った実験が本格化していきます。
(Q.去年11月に日本を出発して約2カ月経ちますが、隊員の方たちとの南極生活はどうですか?)
もうそんなに経ってしまったのかと思うくらい、楽しい日々を過ごしています。
残り少ない時間ですが、できる限り、隊員の皆さんの姿をお伝えできればと思っています。
(Q.疲れはないですか?)
疲れを忘れてしまうくらい、毎日楽しいです。
(Q.隊員同士のつながりも生まれますか?)
あと数週間しか残されていないので、隊員の皆さんと過ごせる時間を大切にしていきたいと思っています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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