「子宮を傷つけるリスク少ない」国内初“飲む中絶薬”選択肢へ…春にも正式承認へ(2023年1月27日)

「子宮を傷つけるリスク少ない」国内初“飲む中絶薬”選択肢へ…春にも正式承認へ(2023年1月27日)

「子宮を傷つけるリスク少ない」国内初“飲む中絶薬”選択肢へ…春にも正式承認へ(2023年1月27日)

国内初となる“飲む中絶薬”について、厚生労働省の専門部会が27日、製造販売の承認を了承しました。

年間約15万人が経験する中絶。染矢明日香さんもその一人です。大学3年生、20歳のときでした。当時、選択肢は“手術”しかありませんでした。“掻爬法”(そうはほう)という、金属性のスプーンで子宮の中を掻き出すという方法で、現在、国内で広く行われています。
中絶を経験した染矢明日香さん(37):「学生で妊娠して出産したら、その後の就職に少しでも響くことが自分としては耐えがたかった。(手術は)もしかしたら、この先、妊娠できないリスクもありますと。この先、自分が子どもを望めないってなったとしても、でも自分で選んだことだから、受け入れなければいけない。耐えなければいけないって。当時、もし中絶薬って選択肢があったら、私は選んでいたかな」

製造販売の承認が了承された国内初の“飲む中絶薬”。この中絶薬は、2種類を組み合わせて服用することで、妊娠を継続するホルモンの働きを抑え、子宮内から内容物を排出させます。

海外ではすでに主流となっている経口中絶薬。WHO=世界保健機関も、安全な方法として推奨してきました。

国内の治験では、9割以上が24時間以内に中絶に至りました。約4割に下腹部痛や嘔吐などの症状がありましたが、軽度から中程度だったということです。
治験に参加した対馬ルリ子医師:「子宮を傷つけるリスクが少ない。実際に内膜を傷つけることも少ない。ずいぶん、体や心に対して負担が少ない」

薬の服用は医師の管理の元で行われます。
厚労省専門部会:「投与にあたっては、そもそも人工妊娠中絶できるのは、母体保護法に基づく指定医しかできない。本剤の投与も、指定医の保護、確認のもとで行う。指定医がいる医療機関で、その場で投与される。国内で十分な使用経験が蓄積されるまで、入院が可能な有床施設において、外来よりは入院で使われようにすることとしている」

早ければ、この春にも正式に承認される見通しです。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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