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北海道でも列車立ち往生 “6時間”閉じ込め…高速も立ち往生34km “情報遅さ”に憤り【羽鳥慎一 モーニングショー】(2023年1月26日)
新名神高速道路では、大雪で25日未明から20時間以上の立ち往生が続きました。そして、北海道では25日夜、列車の立ち往生が発生しました。乗客が6時間、車内に閉じ込められました。
■列車立ち往生…“6時間”乗客閉じ込め
職員:「足元に注意して降りて下さい」
閉じ込められた人:「わー、すごい」
横殴りの吹雪のなか、非常階段を使って列車を降りる人たち。25日午後7時、札幌発旭川行きの特急列車が、吹雪のため途中で停車しました。
閉じ込められた人:「20分ぐらい走って、ずっと止まってて。その後もずーっと動かなくて。それが延々とという感じだった」
およそ6時間、列車内に閉じ込められ、26日午前1時ごろにようやく救助されました。
閉じ込められた人:「反対側から来る電車に乗り換えて、そのまま江別駅でやっと降りられたという感じ」
非常階段で降りた後、目の前に止まっていた反対方向の列車に線路内で乗り換え。最寄り駅まで戻って、迎えに来た家族の車で吹雪の中、家に帰ったといいます。
閉じ込められた人:「(きのうの午後)8時には家に着く予定だった」
■「同じ場所に15時間」トンネル内で立ち往生
3つの車線を埋め尽くす長い車列。25日、新名神高速下りで34.5キロにわたって立ち往生が発生しました。車列は、ほとんどがトラックです。
立ち往生したトラックドライバー:「一切動かなくなったのは、(きのう)午前1時くらいで。15時間くらいですかね。同じ場所に」
午後4時時点で、15時間立ち往生したままだというトラックのドライバー。26日午前8時までに福岡市へ荷物を運ぶ予定でした。
トラックドライバー:「こういう状況であっても、トラックドライバーっていうのは、納品時間を守れっていうのは義務みたいに言われてるんで。もうだから、大変なんですよね」
立ち往生してしまった場所は、鈴鹿パーキングエリアから土山サービスエリアに向かう途中の鈴鹿トンネル内です。
トラックドライバー:「鈴鹿のパーキングエリアに入って休みたかったんですけど、吹雪いて全く見えなかったんですよ、入り口が。もう本当、白線一本分先も見えないくらい真っ白」
吹雪でパーキングエリアには入れず、その後トンネル内で立ち往生することになりました。
トラックドライバー:「(Q.(鈴鹿パーキングエリアで)休んでおけばとかありますか?)まあだけど、それで今度は出られなくなったかなという恐怖心もありましたよね」
■PAも…“情報の遅さ”に憤り「異様だった」
トラックドライバーが立ち往生している鈴鹿トンネルの手前にある、鈴鹿パーキングエリアの駐車場には、すっぽりと足首が隠れてしまうほどの雪が積もっています。
パーキングエリアから本線に合流する出口を見ると、本線にはずらりとトラックが並び、出口では立ち往生したトラックに雪が積もっています。
それから5時間後、26日午前0時。本線の渋滞は解消されたものの、出口付近にいるトラックは立ち往生をしたままになっています。
撮影者によると、パーキングエリア内から本線へ合流する道の除雪作業が進んでいないため、車がパーキングエリアから出られなくなっているといいます。
鈴鹿トンネルで立ち往生となったトラックドライバーは、今回の立ち往生で「情報の遅さ」に憤りを感じるといいます。
トラックドライバー:「NEXCOがiHighwayのアプリの(交通)情報を更新していなかったんですよ。実際全く動かない渋滞なのに、まだ通れますって。全く分かんないから突っ込んでいきますよね。そしたら、にっちもさっちもいかない状態で、今回はちょっと遅すぎます。皆が立ち往生していても、まだ通れるっていうような、異様だった」
■普通車ドライバー「情報あれば避けられた」
渋滞の先頭では、雪が積もり真っ白になった高速道路上を3台の除雪車がゆっくりと進みながら、除雪作業をしています。
除雪車のスピードに合わせて、ゆっくりと進む後続のトラック。ずらりと並ぶトラックの中で、立ち往生に巻き込まれてしまった普通乗用車のドライバーもいました。
立ち往生したドライバー:「大阪に戻る予定で、娘が東京にいるので東京のほうからずっと。スムーズにいくと5時間ちょっとで着くんですよ。15時間です」
車が立ち往生したのは、亀山西ジャンクションの1.2キロ手前。東京から大阪に帰る途中、立ち往生に巻き込まれたこのドライバーが感じたのも「情報の遅さ」です。
立ち往生したドライバー:「渋滞ってことがどこにも(情報が)出ていなくて。看板あるとチェックするじゃないですか。それで入ってもうちょっとしたら、前のトラックがずっとハザードを出して止まり始めて。ツイッターとか(情報を)探し出したら、3時間前から止まってますとか書いてあったんですよ。それならそれで、教えてくれたら入らないのにとか思いながら」
さらに、立ち往生してからも、情報が全く入ってこなかったといいます。
立ち往生したドライバー:「寝て、もし動き出したら困るから、ずっと寝られなくて。うつらうつらしながら、ウトウトしていたんですけど。今から2時間、3時間動きませんよっていうんだったら。そういう情報があれば休んだりとか、ちょっと仮眠したりとかできると思うんですけど、どこにも何にも書いてなくて」
外では雪が降り続き、時折吹雪に…。寝ることもできず、極寒の中15時間の立ち往生。
立ち往生したドライバー:「(SAに)近ければ2キロくらいだったら、歩いていこうと思ったんですけど。土山SAの一番近い所で9.4キロって出て、雪道だし無理だと思って。食べるのは、食べなくても大丈夫なので。逆に食べるとお手洗い行きたくなったりするんでね。ガソリンがなくなったらどうしよう。それが一番の心配事です。燃料なくなって止まってしまうと、またこの車が害になるじゃないですか。動かない車で」
そうこうしているうちにも、降り続く雪。
立ち往生したドライバー:「色んな方から排気口を見てきなさいってLINEとかが来て。(排気口に)つららができて凍ってたんですよ。だからそれをバキバキッと折って。ドアとかも全部凍ってて開かなくって初め。運転席のところは何とか窓開けたんですけど、ビニール傘で(ドアの)氷をガンガンとって開けました」
雪でタイヤが埋まらないよう、車の周りをビニール傘で雪かきをしたというドライバー。雪は傘の半分ほどまで積もっているのが分かります。
25日未明から続いた新名神高速道路の立ち往生は、発生から20時間以上で解消したとみられています。
同様の立ち往生は全国各地で起きました。
■相次ぐ立ち往生 解消も…“乗り捨て”車放置
25日昼すぎ。岡山と兵庫の県境を走る国道2号の上り車線。兵庫県方面に向かう道がたくさんのトラックの渋滞が続いています。
午前3時に撮影された画像。そして、これは5時間経過した午前8時。写っているトラックは全く同じ車両なので、1メートルも動いていないのが分かります。
国道2号では最長25キロ、およそ2600台が立ち往生していました。
道路脇に止められたたくさんの車。長崎県諫早市の国道207号では、25日午前7時ごろ、最大でおよそ200台の車が立ち往生しました。
解消後、現場へ向かうと、乗り捨てられた車が道に放置されていました。
■京都も真っ白 “ちりとり”で雪かきの姿も
鳥取市内は激しく雪が降っています。視界も非常に悪いです。
例年を大幅に超える積雪となった西日本。各地で雪による被害が相次いでいました。
中部空港の滑走路では除雪作業が行われています。辺りは雪で真っ白です。
雪に覆われた清水の舞台。金閣寺も雪で真っ白に…。
大雪の影響で24日、電車が相次ぎ立ち往生した京都市では、朝から除雪作業に追われていました。
雪かきをする男性:「(Q.雪かき慣れてない?)慣れてないです。こんな子ども用のやつですから」
中には、ちりとりで除雪する人もいました。
雪かきをする男性:「(Q.これで雪かき?)そんな道具はないので、簡単ですけど」
■路線バスが“スリップ” 通行人総出で“救助”
25日、広い範囲に大雪警報が出された三重県では、朝から大雪となりました。
地元の人:「(Q.地元の人からして、この寒波の影響は?)もう耐えられないですね。分厚い服もないんで」「本当に。厚着がないもんね」
四日市市では、27センチの積雪を観測。慣れない大雪で、市内では相次いで渋滞が発生しました。
国道23号へと入る道路へとつながっていますが、右側の車線にトラックが止まって、一切動いてません。
この雪でスリップ事故も相次ぎました。
土手の左側、車が落ちてしまっています。雪でスリップしたということでしょうか。
京都・八幡市では、救急車が田んぼに転落。左カーブでスリップしたとみられる救急車が田んぼに突っ込んでいます。
さらに、京都市内では、路線バスがスリップし、動けなくなる事態も起きました。
撮影者:「地面が凍結していて、急な坂ではないんですけど」
運転手が必死に脱出しようとしていますが、空回りして抜け出せません。
すると、通り掛かった学生が道路に出てバスを押します。その様子を見て、次々と人が集まりバスを押し始めました。
それでもなかなか抜け出せずにいると、男性が袋を持って現れます。融雪剤です。
タイヤの周りにまくと、バスは何とか脱出に成功。集まった人たちから拍手と歓声が上がりました。
撮影者:「普段、京都でこんなことありませんので、なかなか大変です。人がどんどん集まってきて。タイヤの近くで女性も押していて、事故が起こらなくて良かった」
■JAF依頼急増…ホワイトアウト「運転したくない」
吹雪で視界は奪われ、真っ白に。秋田は今季一番の寒さとなりました。
新潟市内は、強い風を伴う雪に見舞われ、風で巻き上げられた雪が視界を遮ります。
時折風が吹きまして、地吹雪のように、辺りは真っ白に煙っています。道を歩く子どもの服が、強い風で大きくあおられます。街は、霧に包まれたかのような状態です。
最強寒波の影響で依頼が急増しているのがJAFです。
JAFが現場に向かっている最中ですが、視界がかなり悪くなってきました。
急行した先には、白い車が窪みにはまるような形で傾いています。
JAFに依頼した男性(44):「すごい吹雪いていて、真っ白で見えなくて。アスファルトとちょうど畑の段差だと思うんですけど、そこでハマったみたいで」
猛吹雪の影響で視界が遮られ、脱輪したといいます。
JAFの人:「じゃあ引きます」
車が窪みから抜け出せました。ようやく車道に戻ってこられました。
JAFに依頼した男性:「良かったです。こんな日は運転したくない」
■新潟で全国3位“積雪210cm” 空き家“倒壊寸前”
関越自動車道では、トレーラーが真横を向いています。スリップしたのでしょうか。前方が真横を向いています。
大雪の影響で、至る所で車の事故やトラブルが起きていました。
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