1メートルも動かない…解消めど立たない場所も『最強寒波』各地で“立ち往生”相次ぐ(2023年1月25日)

1メートルも動かない…解消めど立たない場所も『最強寒波』各地で“立ち往生”相次ぐ(2023年1月25日)

1メートルも動かない…解消めど立たない場所も『最強寒波』各地で“立ち往生”相次ぐ(2023年1月25日)

“10年に一度”の強烈な寒波が直撃した日本列島。日本海側を中心に災害級の雪が降り続きました。

各地で大雪による交通の混乱、強風による被害なども出ています。

滋賀県から三重県にかけての新名神高速道路では、午後10時現在も10キロ以上にわたって立ち往生が発生しています。

複数の場所で動けない車があるとされ、解消のめどは立っていません。

立ち往生中に巻き込まれた人:「気温が気温なので、寒くなってくると暖房をかけるが、ある程度、車内が暖まったら、エンジンは切るようにしている。そうしないと、燃料も残りが3分の1くらいなので。(Q.トイレはどうしてる?)そこが一番困っていまして。トイレに行こうとすると、高速道路を約1キロ歩いて戻らないといけない。かなり雪も深いので、歩いて戻るのは現実的ではないので、現状、食料とか水をとらないようにして、出ないように調整している」

25日昼過ぎ、岡山と兵庫の県境を走る国道2号の上り車線では、東に向かうトラックがどこまでも連なっていました。この渋滞は24日夜から続いています。

午前3時前と、午前8時に撮影された画像を見比べてみると、写っているトラックが、1メートルも動いていないことが分かります。

トラック運転手:「(Q.何時間この道に?)12時間。しんどい、疲れるよ、やっぱり」「寒さは、それなりに装備している。渋滞だけはしょうがない、諦めてる。地道にコツコツ進むしかない」

岡山県北部の津山市では24日、観測史上1位となる46センチの積雪を記録するなど、大雪に見舞われました。

立ち往生は、バイパスが通行止めになったことで発生。その距離は最長で25キロ、約2600台が止まっていたといいます。

トラック運転手:「(Q.岡山のあたりで、こういうことは今まであったか?)ないですね。初めての経験。10年くらい前に1度、雪であったが、あの頃はまだ高速道路も動けたんで、何とかなったんですけど。(Q.高速が動かなくなって下道に?)そうですね。少しでも行けたらなと思ったんですけど、皆さん同じ考えで、一般道に逃げられる方多いんで。しょうがないですよね、これだけはね」

上り車線と下り車線の車を交互に通しながら、立ち往生を解消させる方法が複数カ所で続けられ、午後7時45分に解消しました。

強い寒波であることが分かる筋状の雲。25日は日本海側だけではなく、太平洋側にも広がっていました。

そのため、列島全体がキンキンに冷えることに。東京の25日の最低気温は-2.9度と、この冬一番の寒さでした。

埼玉では水道管が破裂し、噴き出した水が凍っていくといった現象も起きています。その現象は広島でも…。

小田原寛さん:「困ったことになりました。私の自宅なんですけど、鍵穴の奥が凍ってしまって、鍵が開かなくなってしまいました。どうしよう」

10年に一度の寒波によって、913地点中、540カ所で今季最低気温が観測されるほど、25日は寒い一日となりました。

その低い気温は、各地で路面凍結を招いています。前に進めない車、スリップ事故を起こす車などが続出することに…。

車だけでなく、飛行機もです。成田空港では、着陸した貨物機が機材を運ぶ車と接触する事故がありました。当時の気温は-2.6度。滑走路は凍結していたといいます。

また、海では香港船籍の貨物船が長崎県の男女群島沖で沈没しました。航空自衛隊などによって13人が救助されましたが、9人が行方不明のままです。

現場海域では当時、海上強風警報が出ていて、最大瞬間風速は20メートルだったといいます。

先週からの寒波によって、北日本の日本海側や北陸を中心にさらに雪が積もり、積雪が1メートルを超える場所も各地で出ています。

また、西日本も平年を大幅に超える積雪となりました。

気圧配置は依然、強い冬型のままで、特に北日本の日本海側と北陸地方では、荒れた天気が続いています。

下村彩里アナウンサー(新潟・柏崎市):「竜巻のように渦を巻いて雪が舞っているのが分かります。じっと立っているのが難しいくらい、強い風です。今、バスが来ました。でも、路面の状況がかなり悪いということもあって、すごい波打ちながら走行しています。風が強すぎて、柱に捕まっている方もいます」

新潟県では、佐渡で最大瞬間風速が30メートルを超えました。これは台風並みの数字です。

日が暮れると…。

下村彩里アナウンサー(新潟・柏崎市):「夜になってさらに、雪・風が強まってきています。道路を見ても、視界が悪いです」

道路では…。

井澤健太朗アナウンサー(鳥取市):「車が道から外れてしまっています。滑って左側が道から落ちてしまっているのが分かります。今ちょうど、警察車両ですかね。赤色灯をともした車が来ました」

車の運転には引き続き、細心の注意が必要です。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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