10年に一度“最強寒波”北海道は大荒れ…受験生一家「痛い」外国人観光客「寒さ満喫」(2023年1月23日)
10年に一度とされる今シーズン最強の寒波が、週半ばに日本列島を襲います。関東でも、雪に警戒が必要です。
■札幌で67cm積雪…小樽では観光客“消える”
この週末、“冬の嵐”となった北日本。北海道札幌市では、今季最大となる67センチの積雪を記録。雪に慣れた市民も足をとられて、なかなか前に進めません。
住宅地では、家族総出で雪かきに追われていました。北海道各地に強烈な寒気が直撃するなか、観光地の小樽に向かいました。
20日午後5時、人気スポット「小樽運河」は、青色にライトアップされ、多くの観光客を幻想的な世界に誘っていました。
京都からの観光客:「小樽運河を見て、晩ご飯をこの近くで食べたいなと」「めっちゃキレイ」
しかし、夜に向かって雪が降り始めると…。
東京からの観光客:「寒いから入ろうよ。屋根がどこにもなくて」
大雪を警戒してか、観光客の姿が消えていきます。
いつもなら大勢の人でにぎわう小樽運河。雪を警戒してか、誰一人いません。午後10時、先ほどと比べて、一段と雪が強くなってきました。
■神奈川の受験生一家驚き…「寒さで痛い」
午後10時、雪や風も一層強くなるなか、ある家族に出会いました。
高校受験でやってきた 加藤颯真さん(15):「神奈川の横浜から」「(Q.いつ北海道に来たんですか?)きょうです」「(Q.いつまでいるんですか?)あしたまでです。あしたは受験して、お昼ご飯を食べて、すぐ帰ります」
スポーツ推薦で小樽の高校を受験する、中学3年生の颯真さん。家族も付き添うためにやってきました。
母親・綾乃さん:「さっき小樽に着いて。運河だけ見ていこうと、この吹雪ですけど、見てきました」
小樽に着いたその足で、観光地に直行しましたが、厳しい寒さに母親はつらい様子です。
綾乃さん:「経験したことないわ、この寒さ。痛い、痛い、痛い」
一方、子どもたちは神奈川で見ることがない大雪に大興奮です。
そして迎えた翌朝。ホテルから出てきた母親の表情がくもります。
綾乃さん:「なんか絶望なんだけど。どうしよう」
小樽では21日、朝7時までの1時間で、8センチの積雪を記録。街は一晩で、さらに真っ白になりました。
綾乃さん:「きのうより、10センチくらい積もってるよね。だって、バス停も分からないもん。間違えた、あっち」
雪が積もった影響で、なかなかバス停を発見できません。
綾乃さん:「タクシーがいるかも見えない。こんなことしてる場合じゃない」
颯真さん:「ワンチャン遅刻…」
その後、たまたま通り掛かったタクシーに乗車することができた2人。受験会場には、問題なく着くことができました。
■「氷瀑まつり」待ちに待った“外国人観光客”
北海道有数の規模を誇る「層雲峡温泉」。22日の最高気温はマイナス9.4℃と、川も凍るほどの厳しい寒さとなりました。
この極寒の気候を生かしたイベント「氷瀑まつり」。28日からの開催を前に、22日はプレオープン。この数年は、新型コロナの影響で来場者が激減していただけに、今年は“待ちに待った外国人観光客”に期待を寄せています。
アメリカからの観光客:「前から、この祭りを見たかった。信じられないくらいキレイ。仕事ぶりに感謝します」
台湾からの観光客:「今は冬で、雪が好きだから来ました。とてもキレイです」
“寒さが売り”のイベントですが、今週やってくる“最強寒波”について、関係者は警戒を強めます。
層雲峡観光協会・中島慎一事務局長:「安全が第一なので、猛吹雪の時には、作業中止をせざるを得なくなるかなと。お客様が北海道に降りられないことも予想されますので。なるべく、寒波や大荒れの天気は避けたい」
(「グッド!モーニング」2023年1月23日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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