「強盗に狙われている」千葉県警から情報…90歳女性“両手縛られ”死亡 東京・狛江市(2023年1月20日)
東京・狛江市の住宅で19日、両手を縛られて死亡している女性が見つかり、警視庁が強盗殺人事件として捜査を始めました。この事件が分かったのは、「この家が強盗に狙われている」という千葉県警からの情報がきっかけでした。
■「豪邸っぽい家」中には高級車が複数
近隣住民:「びっくりしています。結構、ここは治安がよくて静かで、いい所だったんですけど」「結構、年寄りは多いです、僕も含めて。おっかない」
19日午後5時20分ごろ、この家に住む大塩衣興さん(90)が顔から血を流して倒れているのが見つかりました。両手首を結束バンドのようなもので縛られ、意識のない状態でした。
自宅には、物色された形跡もあったということです。
近隣住民:「3年前くらいに家を新しく建てられて、引っ越してこられた」「豪邸っぽい家でしたね。ちょっと目を引く感じ。良い車が止まってる」「お金持ちって感じ」「3台くらいあった気がする。ばっと、いつも見ると」
グーグルマップで大塩さんの自宅を確認すると、多摩川の土手を超えたすぐそば、一本道の通りに面していることが分かります。
自宅には防犯のためでしょうか、柵が設置され、中には高級車が複数並んでいます。
警視庁によると、大塩さんは息子夫婦と孫2人の4人と暮らしていましたが、19日は大塩さん以外、朝から全員外出していて不在になっていたということです。
■元刑事「確度の高い情報を入手か」
事件が発覚したきっかけは、意外なものでした。
千葉県警(警視庁によると):「この住宅が、強盗などに狙われている」
警視庁によりますと、発覚のきっかけは千葉県警から警視庁に入った「現場の住宅が強盗などに狙われている」という情報でした。
千葉県警から東京の調布署へ情報が提供されたのは、19日午後2時46分ごろ。そのおよそ2時間半後の午後5時12分に、調布署の捜査員が現場に到着しました。
3分後に家族が帰宅し、捜査員と共に自宅に入ると、1階と2階が荒らされていて、午後5時18分、地下で大塩さんを発見したということです。
元警視庁刑事の吉川祐二氏は、次のように話します。
吉川氏:「千葉県警としても、情報を発信する以上は責任を持たなければなりません。そのことから考えても、確度の高い情報を千葉県警は入手していたと言える。(強盗事件の)関係者と、もしかしたら接触できた可能性。同じような組織の中の一員から、情報が出てきたということ」
■関連不明も…関東で相次ぐ“緊縛強盗”
警視庁は特別捜査本部を設置し、強盗殺人事件として現場の状況を詳しく調べています。
今回の事件との関連は不明ですが、関東一円では、粘着テープを使った緊縛強盗が相次いでいます。
そのうち4件で被害に遭ったのは高齢者。多摩川の対岸の川崎市では、9日に70代の女性が手足を縛られるなどして、現金や貴金属が奪われる事件が起きています。
(「グッド!モーニング」2023年1月20日放送分より)
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