氷点下の札幌 “過酷”自転車デリバリー「寒すぎる」…ツルツル路面で“転倒”相次ぐ(2023年1月18日)

氷点下の札幌 “過酷”自転車デリバリー「寒すぎる」…ツルツル路面で“転倒”相次ぐ(2023年1月18日)

氷点下の札幌 “過酷”自転車デリバリー「寒すぎる」…ツルツル路面で“転倒”相次ぐ(2023年1月18日)

 17日、今シーズン一番の冷え込みとなった札幌市では、凍った路面で転倒して救急搬送される人が相次ぎました。

■-9.6℃…路面ツルツル“転倒” 救急搬送が急増
 
 17日も厳しい寒さとなった北海道。最低気温がマイナス15.1℃となった美唄市では一時、視界が白くかすんで見えにくい“ホワイトアウト”状態になりました。

 北海道・JR美唄駅前では、17日午前11時を回って、大粒の雪が降っています。車道と歩道の境が分からないくらい積もり始めています。

 美唄市では、17日一日で18センチの積雪量を記録しました。

 朝の気温がマイナス9.6℃と、今シーズン一番の厳しい冷え込みになった札幌。すすきのでは、凍ったツルツルの路面で足を滑らせる人が相次ぎました。

 雪に慣れているはずの人たちも、避けるのに苦労する凍った路面での転倒。

 地元の人:「(Q.どういう状態だった?)歩いていたら、片足で滑っちゃって、大変だった」「(Q.北海道の方でも、きょうの路面ってどう?)結構ツルツルしている」「(Q.歩く時に注意していることは?)足元をちゃんと見る」「(Q.見てました?)前を向いてました」

 札幌では凍った路面で転倒し、救急搬送される人が急増。札幌市消防局によれば、15日からの17日までの3日間で、少なくとも70人が搬送されています。

■氷点下で“自転車デリバリー” 配達員「寒すぎる」

 厳しい寒さもあってか、フードデリバリーへの注文も相次ぎました。

 17日、札幌周辺でフードデリバリーの配達をしていた大学生の田村圭一さん(22)。

 郊外では車で配達する人が多いということですが、車の入れない狭い路地まで配達に行けるよう、冬でも自転車を使用。路面が凍結している所もありますが、自転車に雪用のスパイクタイヤを装着して配達しています。

 田村さん:「これでも、滑るところは結構、滑りますね。ゆっくりブレーキ掛けて、ゆっくり下らないと」「(Q.滑ったことは?)ありますね。急な坂道で、アイスバーンになっていて。どうしてもカーブしなきゃいけない時とか、アップダウンの激しい道は危ないですね」

 前日までに降り積もった雪で、路面はデコボコ。道路脇にうず高く積み上げられた雪にも、危険が潜んでいるといいます。

 田村さん:「雪山の陰から車とか出てきたり、自転車とか出てきたりすると、ヒヤッとなる時がありますね」

 真冬日となった札幌市で、次の配達依頼を待つ田村さん。日が沈み、さらに気温が低下すると、田村さんの身に異変が起きます。

 田村さん:「寒い。手がやばいです」

 寒さ対策で、重ね履きした靴下の間にカイロを入れていましたが、つま先が冷たくなってしまいました。

 田村さん:「寒すぎて、カイロが弱っていますね。走れば暑くなるんやけどね」

 午後5時を過ぎると、次々と依頼が舞い込みます。注文が入ってから7分で取りに行かないといけないため、大急ぎで向かっています。

 この時、温度計の表示はマイナス6℃。信号待ちの間に吐く息も、白くなります。

■配達後…体から湯気「待機時の足の寒さやばい」

 田村さん:「(Q.またオーダー入った…)はぁ、はぁ。ヨッシャー」

 ほぼ半日、雪道を自転車で走っていたためか、すでに疲労困憊(こんぱい)気味の田村さん。

 17日、最後の配達先へ向かう道には、試練が待っていました。

 雪の坂道を自転車で走ることおよそ10分。息を切らしながら届け先のお宅に到着しました。

 田村さん:「坂がすごくて…坂がすごくて。ふふふっ。しんどかったです。ちゃんと、お届けに行って来ます」

 この日は4軒に配達し、およそ2600円の報酬を得ることができた田村さん。配達後、体から湯気が立ち上っていました。

 田村さん:「(Q.寒さはどうですか?)走っていると、結構ぽかぽか暖かいけど、止まってる時、公園で待機してる時の足の寒さがやばい。良い時もあれば、悪い時もありますけど、やっぱりフードデリバリーっていうのは、副業の味方なのかなと。楽しくできてるんで、良しとしましょう」

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2023年1月18日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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