去年はカンニング事件…共通テストの会場は不正対策強化 SNSでは受験生狙う痴漢予告(2023年1月13日)

去年はカンニング事件…共通テストの会場は不正対策強化 SNSでは受験生狙う痴漢予告(2023年1月13日)

去年はカンニング事件…共通テストの会場は不正対策強化 SNSでは受験生狙う痴漢予告(2023年1月13日)

1月14日に始まる大学入学共通テスト。スマートフォンで試験問題が流出した去年の事件を受けて、不正対策は強化されているのでしょうか。

 大学入学共通テストを前に、大阪府豊中市の大阪大学では、試験会場の準備が進められています。今年は少しピリピリとした緊張感が漂います。その理由は、去年、共通テストで女性受験生が、上着の袖に隠したスマートフォンで問題を撮影して外部にいた中継役の男と共有。スマホにつないだイヤフォンを耳に装着し、男から回答を聞き取っていたとされる事件が発生したからです。

 (女子受験生 去年)
 「受験で合格できるか自信がなかったので、カンニング行為をしてしまいました」

 試験時間中に電子機器類を使用した場合は不正行為となります。事件を受けて大学入試センターも対策を強化しています。

 (大阪大学入試課 茂木美穂子さん)
 「監督者の指示で一旦スマホを机の上に出していただいて、『電源が切れていることを確認した上でカバンにしまうように』という指示をする」

 スマホの取り扱いのほか、イヤフォンは装着しているだけで不正行為とみなす(※病気や障がいが理由の場合は事前申請が必要)など対応を厳重にしたほか、巡視の回数を増やしたり、怪しい行為をしていた場合は監督者が注意したりするとしています。

 さらに…。

 (記者リポート)
 「受験生の机に置かれている受験票は、去年の事件を受けまして、今回からは不正をした際の罰則が新たに記載されています」

 去年の受験票と比べてみると、今年は不正行為を行った場合に「それ以後の受験はできなくなる」などの罰則を目立つようして抑止力にしたいとしています。

 (大阪大学入試課 茂木美穂子さん)
 「大学入学共通テストは全国一斉に公平性をたもった環境で実施することが求められていますので、大学入試センターの指示にしっかり従って運営をしていきたいなと思っています」

 また文科省は、受験生だけでなく大学生などに不正行為へ関与しないよう注意を呼びかけています。時間内に解答を返信してほしいとする依頼に応じたり、試験期間中にオンラインで問題への回答に応じた場合、刑事罰を科される可能性があると警告しています。

 そんな中、共通テストを前にSNS上では、数年前から受験生を標的にした痴漢を予告する書き込みが相次いでいます。

 【Twitterより】
 『共通テスト当日は痴漢チャンスデー』
 『男性の皆さん、センター試験は絶好の痴漢日和ですよ』
 『奴らは試験に間に合わないと困るので声をあげない可能性が高いです!』

 痴漢行為を煽るような悪質な投稿。遅刻をおそれ、被害を訴えづらいという受験生の弱みに付け込んだものです。

 警察や鉄道各社は駅や電車内で警戒を強化していくとしています。

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