東京21日連続「降水なし」カラカラ天気“干物店”大喜び「照り出る」干し芋農園も笑顔(2023年1月13日)

東京21日連続「降水なし」カラカラ天気“干物店”大喜び「照り出る」干し芋農園も笑顔(2023年1月13日)

東京21日連続「降水なし」カラカラ天気“干物店”大喜び「照り出る」干し芋農園も笑顔(2023年1月13日)

 雨の少ない日が続き、空気が乾燥しています。各地で火事が発生するなど、注意が必要です。一方で、この乾燥に対して、「ありがたい」と話す人たちがいました。

■“降水なし”カラカラ天気「のど痛くなる」

 真っ赤な炎と、噴き上げる黒煙。12日、東京・八王子で倉庫火災が起きました。火は隣の住宅にも広がり、現場には30台以上の消防車が。

 東京では、去年12月のクリスマス前から雨が降らず、12日も、乾燥注意報が出ていました。

 火事の一因となる乾燥。この冬は、太平洋側で雨の少ない状況が続いています。

 30代女性:「お肌の乾燥とか、喉もすごく痛くなる」

■カラカラ天気“ありがたい”干物店は大喜び

 一方で、この連日のカラカラ天気を喜ぶ人もいます。

 脂がたっぷりと乗った、朝ごはんの定番「干物」。天日干しにこだわる、静岡県熱海市の「干物店」は、次のように話します。

 干物屋ふじま 藤間義孝社長:「晴れていてくれたほうが、ありがたいですよね。やっぱり見た目、出来合いというのがすごく大事なんで。すごく照りが出て、見た目からすごくおいしそうに仕上がるので。天日干しすると、だいぶ魚の嫌な臭いっていうのもなくなるんで。効率よく、おいしく作れる」

 従来の干物と違い「日本酒」や「魚醤(ぎょしょう)」など、日本の伝統的な発酵技術を生かした調味料を使う藤間さんの「干物」。

 魚の種類や大きさに合わせて配分や時間を変えて、一つひとつ丁寧に作っていきますが、作れる量は天候に左右されるため、なんといつもは9カ月待ち。

 ところが、20日以上雨が降っていないおかげで、ハイペースで生産できているといいます。

 藤間社長:「乾燥していて気温が高いと、干物の乾き具合は当然すごくよくなるので。予定より、だいぶ早くお客様にお届けすることができています」

■干し芋農園も笑顔…晴れマーク「ありがたい」

 「カラカラ天気」の恩恵は他にもあります。辺り一面にずらりと並ぶのは、「干し芋」です。

 サツマイモの栽培で有名な茨城県鉾田市の農園では、ゆでたサツマイモを一つひとつ手作業で並べていました。

 あったか野菜農園 藤井雅俊代表:「天気と、年が明けたら、ずっと“にらめっこ”をしながら、日にちを決めるんですけど。ずっと晴れマークが続いていると、すごくありがたいですね」

 農園自慢の干し芋は、サツマイモを干す前に「蒸す」のではなく、「窯ゆで」にする昔ながらの作り方。先月、予約販売を始めたところ、1時間で完売してしまいました。

 急ピッチで追加の干し芋を生産していますが、窯ゆでのサツマイモは水分量が多いため、天日干しに時間がかかり、品質も天候に大きく左右されます。

 藤井代表:「普通7日前後なんですけど、やっぱり雨なんかが降ると10日ですとか。カビとか。そういったものも心配になるかなというのがあるので。(雨は)干し芋作りには、大敵かなというのはあります」

(「グッド!モーニング」2023年1月13日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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