【記者解説】長期金利 上限の0.5%が続く 来週は金融政策決定会合 日銀が再び金融緩和の修正迫られる可能性も|TBS NEWS DIG

【記者解説】長期金利 上限の0.5%が続く 来週は金融政策決定会合 日銀が再び金融緩和の修正迫られる可能性も|TBS NEWS DIG

【記者解説】長期金利 上限の0.5%が続く 来週は金融政策決定会合 日銀が再び金融緩和の修正迫られる可能性も|TBS NEWS DIG

長期金利が上昇しています。市場では日銀が上限としている0.5%での取引が続いていて、日銀が再び金融緩和の修正を迫られる可能性も指摘されています。

記者
「国債の利回りは今日も、上限の0.5%の表示がされています」

長期金利の指標となる10年物国債の利回りは、7年半ぶりの高い水準で推移しています。

今月6日に日銀が新たな上限とした0.5%に到達し、きょうまで4営業日連続で上限の0.5%に張り付いて取引されました。

きっかけは日銀が先月の金融政策決定会合で、長期金利の上限を0.25%程度から0.5%程度に引き上げたことです。黒田総裁は「利上げではない」と説明しましたが、市場では「事実上の利上げ」と受け止められて国債への売りが拡大。長期金利が上昇しました。

みずほ証券 上野泰也チーフマーケットエコノミスト
「おそらく日銀のもくろみが外れて、イールドカーブ=国債の利回り曲線が歪んだ状態。0.5%の上限では止まらないだろうと、これが0.75%になる、あるいは長期金利のコントロール自体もやめてしまうのではないかと。(市場で)思惑が広がり、さらに事態は不安定化している」

先月の政策変更が事前に予測されていない「サプライズ」で行われたことも、市場の警戒感につながっています。

みずほ証券 上野泰也チーフマーケットエコノミスト
「(市場では)疑心暗鬼が募るといいますか、むしろ日銀のメッセージをまっすぐに受け止められないと、常に疑念が漂う状況になった」

来週の金融政策決定会合を前に市場は金利上昇の圧力を強めていて、黒田総裁には市場との丁寧な対話が求められています。

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