【独自】アメリカ国防長官が韓国訪問調整 日本の防衛力強化方針にアメリカ側は「強い支持」 日米2プラス2|TBS NEWS DIG
東アジアの安全保障をめぐり、日米の外務・防衛担当の閣僚協議「2プラス2」が開かれました。一方、韓国では尹大統領が核保有に言及。JNNの取材でアメリカの国防相が今月末に韓国訪問を調整していることがわかりました。
11日、開かれた日米の外務・防衛担当の閣僚協議「2+2」。
日本が去年12月、反撃能力の保有を含む新たな安保関連3文書を閣議決定してから初めての開催で、アメリカ側からは大きな評価が示されました。
アメリカ オースティン国防長官
「我々は反撃能力を獲得するという日本の決断を強く支持しました」
一方、アメリカ側は沖縄に駐留する海兵隊を2025年までに改編し、離島の防衛に備える『海兵沿岸連隊』を創設することを表明。こうした動きの念頭にあるのは…
アメリカ ブリンケン国務長官
「中国は最大の戦略的挑戦であるとの認識で一致しました」
林芳正 外務大臣
「国際秩序を作りかえようとする(中国の)外交政策は、日米同盟および国際社会全体にとっての深刻な懸念であるという認識を共有しました」
中国の存在です。中国が軍事利用を含めた宇宙開発を急速に進める中、両国はアメリカの日本に対する防衛義務を定めた日米安全保障条約第5条が宇宙空間も適用対象になりうることも確認しました。
一方、韓国では…
韓国 尹錫悦大統領
「韓国に戦術核を配置したり、韓国自身が独自の核を保有することもできます」
北朝鮮による核の脅威が深刻化する中、尹大統領が韓国による独自の核保有に言及。現状ではアメリカが保有する核兵器の運用に韓国が参加することが現実的な手段だとしつつも、大統領の発言として極めて異例です。
そして、ある重要な動きがあることもJNNの取材で明らかに…
複数の外交関係者
「アメリカのオースティン国防長官が今月末、韓国を訪問する方向で調整している」
具体的な日程は協議中ですが、韓国の李鐘燮国防相と核運用を巡る対応についても協議するとみられ、その際に核兵器の共同運用についても議論される可能性があります。
また、訪韓の前後には日本を訪れるということです。
核兵器の共同運用について専門家は“簡単ではない”と前置きをしつつ、こう話します。
韓国国防安保フォーラム シン・ジョンウ事務局長
「韓国空軍のF35A戦闘機とF15戦闘機はB61核爆弾を搭載することができます」
来月はアメリカと合同で北朝鮮による核の脅威を想定した演習を行う韓国。尹政権が掲げる「力による平和の構築」が着実に形になる一方で、北朝鮮による反発も予想されます。
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