米・システム障害で大混乱 国内線全便が一時“離陸停止”…巻き込まれた日本人中学生(2023年1月12日)

米・システム障害で大混乱 国内線全便が一時“離陸停止”…巻き込まれた日本人中学生(2023年1月12日)

米・システム障害で大混乱 国内線全便が一時“離陸停止”…巻き込まれた日本人中学生(2023年1月12日)

 アメリカの航空局のシステムに障害が発生し、一時、すべての国内便の離陸を停止しました。

■大混乱…バイデン大統領もコメント

 アメリカで突如、発生したすべての航空機の離陸停止。

 ワシントンのロナルド・レーガン空港のカウンターでは、掲示板にフライトの一時停止を伝える表示がされています。

 日本時間の11日夜、突如、混乱状態となったアメリカの空の便。

 バイデン大統領:「航空機はまだ安全に着陸できるが、離陸できない。原因が何かは分からない。数時間後には、何が原因かよく分かるだろう」

 FAA(アメリカ連邦航空局)が、飛行機の安全運航に欠かせないシステムに障害が発生したとして、一時、すべての航空機の離陸を停止したのです。

 飛行機から降りた男性:「私たちは飛行機に乗って、5分か10分ほどそこに座っていました。そしたら、乗客の追加搭乗が停止していることに気付いたんです。その時、機長が何度もコックピットに出たり入ったりしているのが見えました。そして、飛行機の前方にあるシステムで、FAAのコンピュータの問題が全国的に発生しており、そのためにフライトが遅れるだけでなく、飛行機を降りる必要があると話していました」

■システム障害…各地空港で多くの足止め客

 障害の原因について、ブティジェッジ運輸長官は、次のように投稿しました。

 ブティジェッジ運輸長官:「パイロットに安全情報を提供するための重要なシステムに影響が出ている」

 障害が発生したのは、閉鎖された滑走路や設備の停止など、飛行前のパイロットに安全情報を伝えるシステム。FAAは復旧するまで、航空機のフライトを停止するよう通知しました。

 この影響で、アメリカ本土からの出発便に離陸許可が下りず、欠航や遅延が相次ぎました。

 フライトアウェアによりますと、アメリカ全土で8000便以上が遅延、およそ1200便が欠航となったのです。

 各地の空港では、多くの足止めされた人々の姿がありました。

 男性:「きょうは予定通り、家には帰れないようです。さらに時間がかかりそうですね」

■巻き込まれた日本人「一向に乗れない感じ」

 ホームステイ中に、ミシガン州のジェラルドフォード空港でトラブルに巻き込まれた、日本人の中学生に話を聞くことができました。

 男子中学生:「飛行機ずっと止まってて、どんどん待つ時間が延長されてきて、一向に乗れない感じです」「(Q.起きていることについて、空港から連絡は?)いや、アナウンスは特にないです」

 中学生が撮影した、空港の出発ロビーの映像を見ると、離陸を待つ人で、座席がほとんど埋まり、床に座り込む家族連れの姿も確認できます。

 男子中学生:「(Q.今の状況は?)人が多くて、帰ろうとしている感じ」「(Q.一度、家に帰ろうとしている人が多い?)はい」「(Q.(空港のスタッフから)最初どんな連絡が入った?)トラブルで詳細を明かされなかったんですけど、聞きに行ったら、機材のトラブルって言ってて」

 当初、空港からは遅延は5時間近くに延びると伝えられていましたが、結局、搭乗予定の飛行機は欠航となりました。

■ホワイトハウス「サイバー攻撃の証拠ない」

 その後、日本時間の11日午後11時ごろ、FAAはシステムが復旧したとして、離陸許可を再開しました。

 ホワイトハウスは「現時点ではサイバー攻撃の証拠はない」としていて、バイデン大統領は原因の究明に全力を挙げるよう指示しています。

(「グッド!モーニング」2023年1月12日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

ANNnewsCHカテゴリの最新記事