「過去最高に忙しい」救急患者が廊下や手術室にも…“死者急増”第8波の特徴は(2023年1月11日)

「過去最高に忙しい」救急患者が廊下や手術室にも…“死者急増”第8波の特徴は(2023年1月11日)

「過去最高に忙しい」救急患者が廊下や手術室にも…“死者急増”第8波の特徴は(2023年1月11日)

新型コロナ第8波のなか、初期症状で発熱やせきがなくても、陽性となる人が増えているといいます。

いとう王子神谷内科外科クリニック・伊藤博道院長:「“のど痛”は1つのキーワードになっている。のど痛+関節痛、筋肉痛、高熱、あるいは鼻水や鼻詰まり。のど痛が絡んでいる患者さんは、多いと思いますし、本人が痛いと言わなくても、のどが赤く腫れあがっていたりする。空気が非常に乾燥して冷たい。ずっと雨が降らなかったりとか、のどにとっては過酷なシーズン。ここにオミクロン株が付着して炎症を起こすと、とてつもなく強い炎症、発赤、それが強い痛みにつながっているのでは」

11日の全国の新規感染者数は19万8873人。死者は381人でした。第7波に比べ、重症者数は、それほど変わっていませんが、死者数は、大きく増加しています。7日ごとの集計で見ると、50代までは緩やかな増加ですが、60代以上では、去年の年末から顕著に増えています。

救急医療の現場では、対応が追い付かない状況も生まれています。

「救急患者は断らない」ことを掲げる神奈川県鎌倉市の湘南鎌倉総合病院。連日、救急車の列ができているといいます。院内をみると、廊下や手術室にも、ストレッチャーに乗せられたままの患者がいます。発熱外来は、予約なしでも受け付けています。

コロナの陽性患者は、一般の救急患者とは別にしていますが、エリア外からも、救急患者を受け入れているため、治療スペースは、どんどん狭くなっています。コロナ用の病室では、1人部屋だったところにパーテーションを立て、2人の患者を入れています。

救急認定看護師・藤田大樹さん:「コロナの患者さんは、もちろん多いが、それ以外でも重症な患者さんが非常に多い。入院できず、救急外来で二晩三晩、過ごすような状況で、我々も胸が痛い」

救命救急センター長・山上浩医師:「毎年冬は救急が増えて、忙しくなることはわかっていたが、過去にないくらい、過去最高くらいに忙しい日々が、連日、年末くらいから続いている。救急車は断らない。狭いスペースでも、我々のもとに、近くに患者さんがいた方が安全だと考えているので、どんな状況でも必ず引き受ける」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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