小池都知事 病床５０％迫るなか「緊急事態宣言は総合的に判断」
東京都で「緊急事態宣言」の要請を検討することになっている「病床使用率５０％」が迫っていることを受け、小池知事は、きょう、「緊急事態宣言は総合的に判断し検討したい」と述べました。
きょう東京都が新たに発表した新型コロナの感染者は１万６５３８人。３日連続で過去最多を更新し、先週木曜のおよそ２倍です。全国の感染発表も過去最多に迫っています。
記者
「こちらのバス、移動式のＰＣＲ検査場ということで近隣の方が多く集まっています」
きょう、東京・北区の団地に現れた大型バス。移動式の無料ＰＣＲ検査です。検査を受けづらい状況が深刻化するなか、感染の不安を抱える高齢者らが検査の列に並んでいました。
検査を受けた７０代女性
「助かりますよね。私、ちょっと今、足が悪いから」
検査キットの不足などから感染者数の爆発的な増加に比べ検査数が伸びない状況を受け、都内の検査の陽性率は、きょう、１週間前と比べて９ポイントあまりも上昇し、第１波の過去最高に匹敵する３０．５パーセントになったと報告されました。把握できる感染者数はどこまで伸びるのか。きょうのモニタリング会議では・・・
国立国際医療研究センター 大曲貴夫 医師
「この水準が継続すると、１週間後の２月３日の推計値は２．３倍の１日あたり約２万４０７４人と爆発的な感染状況となる」
感染者の急増に伴って懸念されるのが、病床の使用率。東京都が今月に定めた基準では、病床使用率が５０％になれば緊急事態宣言の要請を検討することになっていますが、すでに４４．４％に上っています。あと３８９人で５０％に達しますが、入院患者は１日に２００人前後のペースで増加しているため、早ければ、あさって土曜にも５０％を超える見通しです。
病床使用率が５０パーセントに達した場合、基準に基づいて緊急事態宣言を出すよう国に要請するのか問われた小池都知事は・・・
東京都 小池百合子 知事
「緊急事態云々の話ですが、専門家のみなさんの意見も交換しながら自宅宿泊療養を含む全体的な医療提供体制の状況や社会活動への影響など確認しながら総合的に判断、検討したい」
医療体制の逼迫が予想されるなか、東京都は今後、緊急体制として、５０歳未満で基礎疾患のない無症状と軽症の患者については入院せず自宅に留まり、自分自身で健康観察を行ってもらう方針も示しました。（27日17:17）
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